中国のアイドルのコンサートを見るために、ビザ必須の中国にビザなし入国チャレンジした話

イカれたオタクの記録その③中国編、最終章です!!
いや、本来②で終わりの予定で③を書くつもりはなかったんですけどね…なぜか中国編も爆誕してしまった………

これまでの話を読んでない方は「その①タイ編」から読んでネ。②の日本編は読んでも読まなくてもいいです。

 

〜読むのめんどい人へこれまでのあらすじ〜

2021年、急に2年間限定で活動する中国アイドル「INTO1」にハマったアラサーオタク。しかし時はコロナ禍。コンサートが一度も開催されないまま解散間近となった2023年に、とうとうタイと中国でコンサート、日本でファンミーティングが開催されることとなった。最初で最後の彼らに会えるチャンスだが、中国はコロナの影響でビザがないと入国できない。日本のファンミは当然参加するとして、コンサートがどうしても見たかったオタクは迷うことなくタイへと飛んだ…!

〜あらすじ終わり〜

 

てなわけで、4/1&2タイのコンサート2日間、4/7日本のファンミ2回、そして日本のサイン会、と自分が持ちうる時間と運と金を全て注ぎ込んで、可能な限り最初で最後のINTO1のオタ活をやりきったわたしことオタク。

タイのあとに中国の本当のラスト解散コンサートin中国も行きてえ!!!となりビザ取得について調べたが、申請が難しすぎる上に時間がかかってコンサートに間に合わないらしくて泣く泣く諦めた。中国という国家相手ではどうしようもないので……

しかし日本ファンミで嗚咽を漏らしながら号泣したせいか、終わったあとは謎に心もスッキリしていたし、INTO1への未練は不思議なくらいなくなっていた。もう自分がやれることは全部やったんだという気持ちが強かった。オタクやってて初めての感情っすね。


そして相変わらずINTO1の運営はイカれているので最後の中国コンサートの日程や詳細はいつまで経っても発表されなかった。

ちなみにタイに行った4/1の時点で、中国のオタクに「コンサートは4/21だから行くなら今のうちに宿を取っておいたほうがいいよ!」とアドバイスを受けていた。公式発表より先に何故かオタクたちが日程を把握している狂った世界。


まぁでも発表されたとて自分は行けないし関係ないからなぁ…とぼんやり情報を追っていたある日。

中国やINTO1の情報を発信されてるYouTuberのレイレイさんのツイートが飛び込んできた。


な、なんやて……!?トランジット……!?

つまり別の国への乗り継ぎですよ〜〜というふりをすれば中国に入国できるらしいし144時間も滞在できる(なげぇ!!)らしいんだが……そんな裏技、許されるんか……!?

てかビザ取るのも一応調べたらめっっちゃくちゃ難しくて時間かかるのに、別の国に行くふり(まぁふりだけじゃなくて実際行くわけだが)をすれば入国できる上に144時間も滞在できるの、ルールガバガバすぎない??中国、おもしれぇ国…………


この情報が出たことで、にわかに中国行きを諦めていた日本人のオタクたちがざわつき出した。


そしてそんなトランジットの話が突如出現した翌日4/13。

とうとうコンサートの日程が発表された。日時は中国のオタクが言っていたとおりの4/21&22。約一週間後である。そんなギリギリなことある????ちなみに会場は一万人が入るアリーナです。いや絶対もっと前から会場抑えてるよね??イカれてるわ。

更に例によってチケットは発表当日から申し込み開始、翌日当選発表というとんでもスピード感。ほんとすごい。この当選発表までの速さだけはジャニーズなどにも見習ってほしいところ。

そしてこれも何故か公演内容がオタクに流出しており、2日目はメンバーが女子アイドルのダンスをするという情報が流れてきた。見たい、見たすぎる。全オタクが好きなものそれ即ち推しの男が踊る女子ダンス……。


とりあえず、何も考えずに申し込んでみた。申し込むのはタダなので。

ま、今まで全部当たってるし、当たらんやろな…当たらんやろ……と、正直当たりたい気持ちと当たりたくない気持ちが謎に半々の状態だった。そりゃ見られるなら見たいけど、本当に行けるか分からないし……という気持ちでオタクは混乱していた。


のだが、
また当たってしまった。


自分マジ生まれてこの方チケ運あったことがないんですけど、INTO1のチケ運が異常に良すぎる。

とにもかくにも、当たってしまった以上これは行けってことだよな!!!刘宇ちゃんが呼んでる!!!と当然即支払った。てか日本の30秒3万のサイン会とか行ったあとで最早料金とか全然見てなかったけど、1階席が4万くらいでした。相変わらずたけぇ。


そしてこうなったからには次はトランジットの情報収集や!!!と色々調べまくる………が、当然こんな訳わからんやり方で入国した人が少なすぎて情報が全くない。概要を発信してる人はちらほらいるものの、実際にトランジットチャレンジ成功した人の報告がなさすぎて不安しかねえ。そもそもコロナ後にビザが復活してからまだ1ヶ月しか経ってないし、検索してもコロナ前の話が出てくるので頭を抱えた。

情報がなさすぎるので、乗り継ぎ先は同じ航空会社じゃないと駄目とか、分割予約だと駄目とか(←これはいまだに意味分かってない)いろんな情報が入り乱れており混乱を極めた。

入国できなかったら本当に無理すぎるし、何より不法入国の疑いで拘束されたら「男が踊る女子ダンスが見たくて中国に不法入国して拘束された日本人」になってしまうので無理とかいうレベルではない。国際問題や。人生がかかっている話なので、調べれば調べるほど精神が削られていった。


正直日本のファンミのあとにすごい達成感あって満足していたし、このとき更に中国にそこまでしてどうしても行きたかったかと言われると自分でもよく分からない。
しかし行けるかも知れないのに行かないのはやりきってないことになってしまうので行くしかない、という謎理論に脳を支配されていたので、睡眠時間を削って調査を続けた。なにせコンサートまで1週間しかないのである。もはやここまで来るとINTO1を見たいというよりもこの挑戦に勝ちたい、最後にでっけぇ敵を倒して勝つ……!!みたいな気持ちになってきていた。なにこのオタ活??

しかも直前すぎるせいかフライトがバカ高くてつらすぎた。最初に検索したら片道20万とかのやつしかなくて、しんどくて現実逃避したくてその日はもう何も調べずに寝ようとしたものの、トランジットとフライトのことを考えてしまいほとんど眠れなかった。しんど。

しんどくなりながらなんとか調べた結果、東京からではなく大阪からなら半分以下の価格の安い便が出ていたので、大阪に4時間かけて前乗りしてから行くことに決めた。このときわたしは「20万の旅券を迷わず買える石油王と結婚したい」と強く思い、INTO1解散後にやることが婚活に決定しました。人は何で結婚を考えるようになるか分からない。


この頃INTO1の新しい映像などの供給が色々あったみたいだが、このトランジットと旅券の調査で忙しくて一切見ていない。正直、INTO1とか見てる場合じゃねぇんだわ(パラドックス)


そんなこんなでなんとか旅券を決定した。

カモフラの旅行先は日本からの距離も近くて安いソウル、香港、台湾のどれかにしたかったので、一応15年近く前に行ったことがあるし言葉も中国語よりは分かるのでソウルにした。てかどこでもいいって思いながら旅行先決定することとかないよな…。
行きはソウル経由などの安いフライトもあったものの、「ソウルに行くトランジットとして上海に行くのに、そこに行く途中でソウルに寄るのはあまりに不自然では…!?」という空港職員側の気持ちになって一応避けておいた。(これが実際どうなのかは分からない)
日本→上海→ソウルは一気に予約したほうが良さそうなので周遊での予約とし、ソウル→日本はなんとなく別の予約にしておいた。たぶん今思うと全部周遊での予約で大丈夫だったと思う。でもまぁ安牌をいっとくの大事。
全ての便が別の航空会社だったので若干不安ではあった。しかし結論から言うと、航空会社がどこかとかは全く問題視されず、結局とにかく大事なのは「上海についた時点で上海から別の国に行く航空券を持っていること(座席番号が記載されているもの)」一点らしい。なのでこんな大変なことやりたい人いるか知らないけどいたら参考にしてください(笑)

そして準備はまだ終わらない…。まず出発48時間前のPCR、そしてその結果を踏まえて中国のアプリで健康申告を行う。
PCRの結果やeチケットは全て印刷しておく。ちなみにeチケットもエクスペディアとかの旅行代理店で予約すると送られてこなかったり先に座席が決められなかったり、いちいち問い合わせやら何やら大変で細かく時間が削られていった。

一応韓国入国時の健康申告とかもやっておいたけど結局これは使わなかった。


そして出発の日…。

書類が足りなくて出国できない、という悪夢を見て起きた(笑)確実に精神が削られている。あと睡眠時間はなんならタイ公演の4/1からずっと削られている。

なんかもう絶対何か忘れてる気がするが…?と不安な気持ちを抱きながら、まずは前乗りする大阪へ向かった。この1週間、まじで入国できるかどうかず〜っっと不安で、この程度のことでもこんなに不安なんだから北朝鮮脱北者ってマジ精神力すげぇ…と謎に脱北者リスペクトが止まらなかった。


そして大阪で一泊し、いよいよ決戦の日である……!!!

中国東方航空のカウンターでトランジットの旨を伝えると、にわかにスタッフの方々がザワザワし始めた。3人くらいの人が色々調べ始め、待っている間緊張が止まらん。だがしばらくすると無事チェックインが完了した。「おまたせしてすみせん」と言われたがむしろ謝るのはこんなわけわからん方法で入国しようとしているオタクの方です。
とにもかくにもまずは第一関門クリアである。

大阪からなのでフライト時間は2時間半くらいだった。こんなに近いのに、こんなに行くのが大変な国って………。


上海空港に到着後、144Transitと書かれているほうを目指して歩く。めちゃくちゃ端っこのほうで人気のないガラーンとしたところにたどり着いた。先にいたのは同じくINTO1のコンサートにやってきたフォロワーの方ひとりだけだった。やはりこんなことまでして入国しようとする輩はウチらイカレオタクしかおらん……

なんか渡された紙を記入し、そのまま入国ゲートへ。
先にフォロワーの方が入国したので、おめでとうございます!と言って送り出した。ちなみにこのフォロワさん一回トランジットチャレンジ失敗したらしくて急遽この便に変更したのでマジで無事入国できてよかっです……。

次は自分の番である。色々持ってきた書類を全て確認され、途中でふたりおっちゃんがやってきてなんかヤイヤイ言ってる(ように見えた)ので緊張したものの、思っていたより簡単に入国の手続きは完了した。文章で書くと簡単だが、めちゃくちゃ緊張した………。

もうね、これで正直今回の旅のピークは終了ですわ。悪いけど一番のイベントはコンサートじゃねえ、入国。


まぁまだ出国まで気は抜けないが…と思いつつ、その後は中国に住む友達と合流するためにホテルへ向かう。

ホテルに向かうタクシーで運転手のおっちゃんがタバコを勧めてきたり急にドウイン撮って勝手に載せだしたり、早速自由な中国人ムーブを感じまくった(笑)こっちは一切中国語わからんのにずっと中国語で話しかけてきてすごい。ただ「ピャオリャン!(綺麗)」て言われたときだけ「謝謝〜」て返したので、中国語わからねえくせにキレイって言われたときだけわかるやんけ、て思われた可能性はある(笑)ピャオリャン(綺麗)、クーアイ(可愛い)、シュアイ(かっこいい)はオタクやってたら自然に覚えられるんよ。


上海の観光地を適当に散策したあと、会場へ。

席はまたもややたら良く、サブステ3列目だった。が、結構ギリギリに会場入りしたところ知らんやつがわたしの席に座っていた。普通に座席間違いかと思ってそこわたしの席ですって言ったら「マスターなので椅子を半分シェアさせて!」て言われて「そんなんアリかよ!?!」ってなったけど、まぁいいか…と途中までふたりで一席に座っていた。意味がわからん。わたしが巨漢だったらどうするつもりだったんだこの人。てか運営も何も言わなくてすごい。
意外なことに、コンサート中客はみんな座ったままだった。さすがにずっと一席にふたりで座り続けるのがしんどかったからなのか何なのか知らんが、マスターは途中でいなくなった。なんかINTO1のコンサート、毎回意味わからんことあるのすごくね?


そんな感じでまたあんまり集中できないまま始まったINTO1ラストコンサート。

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尻がギュウギュウだったせいか、はたまた日本公演で涙は出尽くしていたせいか、必要以上に感傷的になることもなく、曲が多めのコンサートだったのでしっかり曲を楽しめた。タイではめちゃくちゃすぎてよく見えなかった一番好きな曲「点睛」もちゃんと見ることができたのでとても良かった。


そして念願の女子ダンス…!!

 
 
 
 
 
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かわいい系メンバーが集まってかわいい女子ダンスをやる天才演目で気がおかしくなった。

これを見るために、情報を集め、書類を作り、四万のチケットと十万の旅券を用意し、拘束される恐怖に震えながらオタクは海を超えてきたんすわ………煩悩が壮大すぎる…………。


あと創造営の曲をやってくれたのがブチ上がりすぎて最高だった。動画撮ってたけど興奮しすぎて(あとうっかり自分も踊ってしまったせいで)ダントツ手ブレがやばくて動画はガタガタだった。  


そして曲の最後で刘宇ちゃんにみんながサプライズで駆け寄ってハグしたとき可愛すぎてしんどすぎてアァーーーッてキモ声出しちゃった。仲良ければ仲いいほど、解散がツライね………

 
 
 
 
 
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しかし最後はひとりひとり挨拶をしていなくなるという演出が嫌すぎて、中国語もわからんしあんまりちゃんと見る気がしなくてひたすら好多宇を見ていた。好多宇は今日も今日とてずっとくっついていました。この人たちこんなにくっついてるのに解散したらどうするんだマジで……

 
 
 
 
 
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それにしても全く中国語わからず推しが何言ってるか分からんのに上海までやってきてるの本当になんか狂いがすごい。てか2年もあったんだから少しは中国語勉強しとけよ、と思うけどもうあとの祭りですワ

最後しんみりしたところにみんなが出てきてハグして、INTO1の本当に本当のラストコンサートが終わってしまった。アンコールもなく意外と最後がさっぱりしていたので、これで解散なのかぁ、、、と実感がない……。


コンサート後友人と合流し、実感がねえなぁ〜などと言いながら眠りについた。


次の日はふつうに上海観光を楽しむことにした。
上海は銀座みたいに綺麗で、正直汚いアジアの町並みが好きな自分には少し物足りなかったけど普通に楽しかったです。何食べても美味しくて最高〜。

どうでもいいけど今回やたら口コミがいいホテルに宿泊して、「まぁ悪くないけどそんなにいいかな…?」と思ってたらチェックアウトのときにスタッフが客のスマホで勝手に星5で口コミ投稿していてクソ吹いたwwwそりゃ口コミいいはずだわ、中国人ムーブおもろすぎる。


上海観光のあとはソウルへ向かう。完全にカモフラのための消化試合旅行なのでやることもなーんも決まっていない。
出国が終わるまで中国当局に拘束されないかドキドキしたが、無事飛行機に乗ることができた。

ソウルでは15年前に泊まって小汚くてすごく気に入った街であるシンノニョンに行って昔のおもかげを探そうとしたが、街はすっかり綺麗になっていて別の街すぎて悲しかった……。15年前ってまだ日本でK-POPのCDもそんなに買えなかったし、近いけど完全に異国だったんだよなぁ。今じゃ何でも新大久保で買えるから、便利なような楽しくないような…。


完全に特にやることのなかった消化試合のソウルをあとにし、日本へ。
日付はライブから2日後の4/24である。実はこの日が正式なINTO1の解散日だった。

日本に到着するとそのラスト生配信が始まり、家に帰る電車の中でその生配信を見た。
途中で刘宇ちゃんがサンタの上に乗ってる…?てくらいくっつき始めて笑みを堪えるのが無理になり、ふと電車の窓を見たらクソ・キモ・ニチャリ顔オタクが映ってて最悪でした。
そしてAKが泣き始めたあたりでかなり心が無理になり、最後刘宇ちゃんが泣きながら解散までのカウントダウンをし始めたところでやっと解散することを脳が認識して泣いた。日付をまたいだ頃、INTO1は本当に解散してしまった。いや、本当に、解散したんか…………。



こうして2年間のINTO1のオタ活(まぁ実質一ヶ月みたいなもんだけど)が終わった。


クッッソ怒涛だったのに最後があっけなくて、この2年間、幻……???となった。なんか取り憑かれていた気すらするし、中国芸能事務所のやることは意味わからんことが多すぎて追うのがマジしんどくて、正直こんなオタ活は二度とごめんだとも思う。
しかしINTO1は本当に本当に世界平和を体現したようなアイドルで、最高の存在だった。前も書いたけど、2年という期限があったからこそ自分もここまで必死に追いかけたし、終わりがあるからこそ美しくて、そして美しいまま終わるINTO1をマジで誇りに思うよ…!!!

とりあえずオタクは余韻を噛み締めつつ、タイの前からテーブルの上でグチャグチャになっているうちわ製作したときの画用紙やらなんやらをやっと片付ける作業に入りますわ。ちなみにこの一ヶ月でINTO1に使ったお金は給料2~3ヶ月分でした!!!婚約指輪かな????INTO1とオタク、永遠を誓っていいですか??? 

こんなわけわからんオタ活って今後の人生で二度とあるのか?というくらいめちゃくちゃだったし、最高の思い出になった。一生忘れない推しです!!!


ちなみにま〜た性懲りもなくボイプラ(韓国のオーディション番組)見ちゃったけど、まじで期間限定アイドルは解散がつらいので追わないからな…追わないからな……(フラグ)


〜本当に、完〜

 

 

 

 

 

 

中国のアイドルにドハマりして30秒のサイン会に3万使った話

INTO1タイ公演に引き続き、日本ファンミーティングも行ってきました……!!タイ公演の話を読んでない方はぜひこちらから読んでくだせえ↓

poseidonparty.hatenablog.com

INTO1の日本ファンミはわたしがタイから帰ってきて3日後の4/7。息つく暇もなく、今度は日本公演の準備をせねばならない。

とはいえタイに行く前にうちわ作りやネイルの準備は完了していたので、とりあえずタイ旅行中に溜まっていた仕事をこなすくらいでそんなにやることはなかった。時々「解散ヤダヤダヤダヤダ!!!」という発作が起きて仕事の合間に泣きだしたりする以外は通常通りの日々だった。

ちなみに今回はサイン会で刘宇ちゃんに爪を見せつけることを目標にしていたので、お世話になってるスーパー天才ネイリストに頼んで刘宇&INTO1ネイルを作ってもらいました。

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すごくないですか!?しかも頼んでないのになぞに暗闇で光る仕様にしてくれた。ヤバすぎぃ!!!

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(天才ネイリストPONOさんのインスタはこちら)

 

日本語しか喋れないしINTO1を前にするとカワイイ!しか言えないマシーンになるので、爪を最強にした他はもう丸腰で行くことにした。

そもそも日本のサイン会はプレゼントも手紙も会話も全て禁止されているらしいので。ちなみに前回の記事にも書きましたが、このサイン会は三万円です。三万円もするのにすべてが禁止されている空間、すご。てかおたくが黙ってサインを受け取っていくの、アイドル側的にも怖すぎるだろ。会話禁止されてるから耳なし芳一みたいに全身にメッセージ書いていこうかな??って思ったけどもっと怖いからやめました。

 

そしていよいよあと2晩寝ればINTO1公演…!!

となった5日夜、運営から当日の詳細スケジュールが発表された。てかまだ発表されてなかったんですね、ほぼあと一日でコンサートなのに発表してないのヤバイけどタイからずっとヤバイしなんかもう特に気にしてなかったわ。

そしてどれどれ…と確認したところ、「サイン会は11人を計30秒以内に終わらせていただきます」という衝撃の文字が。

 

ささささささ30秒…!、!!?、??

 

30秒で11人……!?ひとりあたり2.7秒………!!???!30秒で3万……!?1秒1000円………!?え、大谷翔平の年俸…!??ウチらって大谷………!!??
て思って大谷翔平の年俸調べたら43億円で、それを秒給換算すると135円なんだってーー!!!!1000円より安いやん!!!!ウチらって大谷翔平より全然すげーーーーーー!!!(すごくない)

 

ビックリしすぎて狂ってしまいました。

ちなみにタイ公演では無料のサイン会が抽選で行われてたんですけど、そっちは何してもオッケーだし時間制限もそんなものではなかったらしくて落差すご。

 

しかも注意書きを読むと、サイン会で手紙が渡せることになってた。いやここへ来て急に!?!!?なんでや!!!!!てか手紙渡してサイン書く作業を2.7秒以内に行えるって超人技では…?うちらの推しすご……。サインてあれですか、相撲取りの早押し手形スタイル?まぁそれでも全然オッケーです。

なんてふざけている場合ではなく、急遽手紙を書かねばならなくなった。

わたしの推しは中国人の刘宇ちゃんなので、中国語で書くしかない。とりあえず翻訳アプリに日本文をぶちこんで生成した、おそらく変であろう文章を書いておいた。こっちも中国語字幕でなんとなくいつもバラエティの内容理解してるんだから、なんとなく漢字並んでれば伝わるっしょマインド。あと2.7秒では爪を見せる隙がない可能性があったので、爪の写真も貼っていおいた。

と、必死にわたしが中国語アプリと格闘していた頃、ふとツイッターを見ると渋谷のINTO1の展示に本人たちがやってきたという投稿がたくさん出てきて死んだ。おいこちとら手紙に必死こいてたわ。急に手紙オッケーとか言うからや!!!まぁタイを乗り越えてなんか心強くなってるのでもういいです。

 

最後までドタバタしながら迎えた当日。なぜかこのコンサートの日だけ大雨&強風で、ふつうに嵐。風暴眼のMVの再現とかいらんが……???(^_^;)(^_^;)(^_^;)(^_^;)


www.youtube.com

まぁ前日は良い天気でINTO1ちゃんたち観光行けたからいいんすけどね。雨風に苦しむのがオタクだけでよかった〜

 

とにもかくにも出陣じゃ!!とSHEINのセールで買った800円の服と700円のバッグという装備で、2万のファンミ×2回&3万円のサイン会へ向かう。金銭感覚のバグがすごい。

家を出てしばらくしてからツイッターを見ると、また運営が何かツイートしていた。

「サイン会でのプレゼントは禁止です(ただしカチューシャ以外)」

ハ!?!???!

急にカチューシャオッケーになってる……!!??いやいや、もう家出たあとだわ!!!おせぇ!!!すべてがおせぇ!!!!

(ちなみに説明しておくと、中国のアイドルのサイン会では推しにかわいいカチューシャをつけてもらって写真を撮る慣習がある)

てか2.7秒でカチューシャ貰ってつけてサイン書いてオタクから手紙受け取れるアイドルって、うちらのINTO1だけじゃない…?やっぱりスーパーアイドルすぎるな………もはや超能力者。

「新木場 カチューシャ」というかつてない検索ワードで調べたが当然何もヒットせず、まぁ2.7秒しかないしそこまでできる時間はないだろ…と簡単に諦めた。

 

会場に付くと早くも現場はグダグダで、オタクたちが自分で整列したりして不安な状態だったがとりあえず入場。

昼の整番は200番代後半でそれなりだったのだが、タイは前回書いたように押しまくり&めちゃくちゃの戦いだったし一緒に参加した友人も元バンギャだったこともあって「まぁ始まったら押して前の方行けるっしょ」とふたりで言っていた。

そしていざ公演が始まり、「ヨッシャ、押すぞ〜!」と気合を入れた…のだが、誰も一歩も動かねえ…。え、何、日本人すご…?てか今まで散々スタンディングのライブとか参加してきたけど、こんなに誰も動かないの初めてなんですが…。治安良すぎてビビる。ヤバイヤバイ、自分が一番の害悪オタクになるところだったがな。あぶね〜〜。

日本公演は撮影禁止だったので当然誰も手を上げておらず、視界が死ぬほど良好だった。タイの2列目より日本の15列目の方が100倍見やすかったです。うちわもみんな胸より高く上げることなく、日本の秩序のすごさを痛感した。

と、共にタイの殺気を引きずっていた自分はいきなり清浄な生き物たちの中にぶちこまれたモンスターみたいな気持ちになって少し肩身が狭かった。勝手に殺気立っててスミマセン、日本の平和なインサイダー们……

 

昼公演の記憶はあんまりないんだけど(ないのか)、

・刘宇ちゃんが「ぼくはINTO1です」と間違えちゃってかわいい
・サンタの筋肉を見たい!みたいな流れで急にすごいやる気を出してサンタを脱がせようとする刘宇さん
・ぼゆぁんは自分のトークを毎回文章ごとに区切って通訳さんに通訳お願いしてて、さすが気遣いの人…となった。ずっと笑顔で手を振ったり、一番アイドル
・AKのちょっとだけ口悪い日本語本当に可愛い〜癒される
・サンタがみたらし団子食べたいって言ったら「あっ!食べたい!!」て横からすごい勢いで話に食いつくないんちゃん可愛い。食べられたかなあ…
・力丸「ペットの犬でどの子が一番可愛い?」という質問に「今年は黒い犬くんが好きなので、ハナちゃん」という不思議日本語で回答
・力丸「さっきまでここスッカラカンだったんですけど、むぁんたんになって…」という不思議日本語で挨拶

などが印象に残っています。実は日本公演で一番楽しみにしてたのは力丸の日本語だったので聞けてめちゃくちゃ嬉しい(笑)

 

タイでは両日下手側を攻めてしまって上手が全然見えなかったので今回は上手を攻めたのだが、ぼゆぁん、パトリック、ないんちゃのファンサ力すごすぎた。オタクの動きに反応したりずっとお手振りしてて可愛い。

昼公演はすごく平和で楽しい感じで終わった。だがタイを引きずっていたせいで少し刺激が足りないと感じてしまった自分が怖かった…。

 

終わったあと外でぼんやりしてたら通りがかりの方が待てるスペースありますよ!て教えてくれて15分だけそこへ行った。ファンの人が自分たちで待合所を作ったらしくてまじすげぇ。タイに行くまで本当に一人で壁打ちしてたからな〜んも知らなかったけど、皆さん色々やっててインサイダースゴォ

 

ここで昼公演のサイン会の話をフォロワーさんに聞けたのだが、思いの外時間があるしふつうにメンバーと喋れるという話で逆にビビる。え、何も考えてないし喋れんて………どうしよ………と思ったまま夜公演へ………。

 

夜公演はファンクラブで勝ち取った整番10番代だったので早めに会場へ。
今回は上手端の最前列に入り込みました。人生で最前、地味に初めてかも(チケ運がないので…)。

公演が始まると、当たり前だけどめっちゃ近!!!まさかの昼と衣装チェンジしてて、刘宇ちゃんはボウタイブラウスにツイードジャケットという「ふつうの男がそんなん着たら終わるけど刘宇ちゃんが着ると天才になる服」だったので最高だった…。

そして力丸のダンスがうますぎる!!!!!近くで見るとよりヤバイ。周りのぼゆぁんオタクたちも力丸のダンスにヤバ、て声出してたよ。視線をすべて持って行かれます。刘宇ちゃんを見たいのは当たり前だけど、ほかにも見たい人多すぎて目が足りねぇ〜

 

夜公演では

・力丸のお母さんが人生で食べたことないくらい酸っぱいものを食べさせてくれた、という話をするパトリックさん。梅干しのことだった。タイってトムヤムクンとかあるけど梅干しの酸っぱさは別なのか…と思った。
・フルーツが入ってる何かが美味しかったという刘宇ちゃん。誰かが「いちご大福」って教えたらあー、いちご大福!って日本語で言って可愛すぎた………いちご大福と刘宇ちゃんの組み合わせ、世界を救う。あとたこ焼きもおいしいって言ってて、短い滞在の間に色々食べてて可愛い。
・隣の人に言いたいことを言おう!みたいなコーナーが突然始まり、ほかのメンバーが「リハーサルと違うんですが!」となっている中、ドッキリ仕掛け人(?)の刘宇ちゃんだけドヤ顔してて可愛かった。
・隣の人に言いたいこと言うコーナーで刘宇ちゃんがサンタに「ダンスではハグするけどプライベートではハグしてないのでしたい(通訳はこう言ってたけど、本当にこれで合ってるかワカラン)」とのことで、ハグをするのかと思って歓喜した好多宇オタクワイ、しかし実際に見せられたのはサンタをお姫様抱っこする刘宇ちゃんで、お、漢……!!となった。
・リンモがミカの真似してふざけているときに手を絡ませ合いながら笑う好多宇…ウッ…好多宇FOREVER…
・ぼゆぁんからないんちゃんにメッセージで、「nineは辛いときほど笑っているということを知っている」と言われたないんちゃん、泣きそうになっちゃう(T_T)あったかいグループや……
・中国語喋ってなぜか日本語は通訳さんに通訳してもらう力丸。サンタに「日本語できるよね?」と笑われ、「あ、僕日本か」という不思議反応(笑)(笑)

などが記憶に残っております。

 

だが最後の新曲で涙腺が急に爆発してしまい、そのまま最後の挨拶で号泣するサンタとないんちゃんと共にわたしも嗚咽を漏らしながら号泣してしまってそのあとの記憶は曖昧になった。

最後の挨拶でないんちゃんは喋れないくらい涙が止まらなくて、ほかの人に先に喋ってもらいつつステージ端のほうでうしろを向いたり力丸のうしろに隠れたりして泣いてて可愛すぎた(T_T)(T_T)そして途中から刘宇ちゃんも泣き始めたんだけど、涙をオタクに見せたくないのか黙ってうしろを向いてて…それをサンタが横から肩抱いて、ふたりの関係性が美しすぎてまたわたしは声にならない声を出しつつ号泣した。ティッシュ持ってて良かった………。

そして号泣サンタ、しめやかに泣く刘宇ちゃん、喋れないくらい泣いちゃってるないんちゃん、の3人に挟まれた力丸がスン…て顔して棒立ちしてて本当に好きすぎたwwww力丸何考えてるか分かんなくて本当に楽しい、好き。

最後サンタがみんなと1人ずつハグしたい、てところで刘宇ちゃんとの国も年齢も超えてダンスで繋がった同士の静かなハグがキレイすぎて……そのあとの記憶は完全に全部消えました。

 

終演し、泣いてひっで〜〜顔になってからサイン会に行くハメに。でもメイベリンのスカイハイっていうマスカラすごいよ、全然落ちないので泣く現場に行く人にオススメ。


サイン会が始まってメンバーが出てきた。刘宇ちゃん、座り方がお上品で可愛いなぁ(なんかサイン会の待機中だけ写真OKでした)(これも前日かなんかに急にOKになった)

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てか正直タイの送り出しで近くで見てたからこれ耐えられるけど、いきなりこの距離でメンバーに会うことになってたらやばかった気がする…。

 

サイン会は

・AK→「こんにちはー!楽しかったー!?」て聞いてくれて優しい可愛い〜!「楽しかったよ〜でも泣いちゃった!」て返したら「泣いちゃったー?」て言ってくれて可愛い。日本語上手でありがてーー。お顔が小さすぎるし笑顔と愛嬌と唇可愛いよ、あんたはアイドルや…

・パトリックさん→目ぇうるうるで可愛い!近くで見たら顔小さくてビックリしちゃって、思わず「近くで見たら顔めっちゃ小さいですね!!!可愛い!可愛い!」て言っちゃった。可愛いだけ伝わったのかニコニコしてた(ふつうにオタクがキモくて笑ってただけかもしれない、それでも全然オッケーです!)

・ぼゅあん→可愛い可愛い!しか言えなかった。お顔の皺やあんまりメイク濃くない感じがリアコすぎる〜〜

・ないんちゃん→顔小さすぎてビビる。思わず「顔ちっちゃ!!!」て叫んだら「ありがとうございます〜」て言ってくれたので伝わったのかな?ないんちゃん日本語もできてすごいよ~~

・力丸→「ダンスすごかったです!視線奪われました」って言った。なんかのほほんとした反応された気がする(笑)

・刘宇ちゃん→やばい、人形………???肌が真っ白で陶器すぎて生きてるのが意味わからない。顔、拳?てくらい小さい。(ツイッターで顔の大きさ干し首て書いたら友達に「推しに使う言葉じゃねえ」て言われた、それはそう)顔まじで拳サイズなのにそこにでかすぎてキュルキュルの目が入ってて神は奇跡の配分でこの顔を…創りたもうた………となった。とりあえず刘宇ちゃん可愛い!!て何回か叫び「刘宇ちゃん、手紙書いたから読んで(日本語)」「刘宇ちゃん、見て、ネイルしたんだよ!ここ刘宇て書いてある!(日本語)」と日本語で言いまくってちょっとポカーンとさせた気もするけど、ネイルに驚いててかわいかった。でも今思うと刘宇ちゃんの笑う顔が見たかったから変顔とか腹踊りとかして笑わせればよかったなぁとちょっと反省(いきなり腹踊りしてくるオタク怖いよ)

・サンタ→「胸筋かっこいい!」て言ったら「もっと鍛えまーす」て言ってくれた。でもあとでなんで刘宇ちゃんのお姫様抱っこの感想聞かなかったんだ、てクッッソ反省した。INTO1追っててこれダントツの後悔。

・ミカ→近くで見たらまじで頭の緑キレイすぎて芝生過ぎて、確かにこれはみんな触りたくなるな…となった(笑)頭きれいですね、て言ったら笑ってた笑顔がCUTEでした。

・リンモ→正直わしここまでで力尽きててかわいいね〜ありがと〜しか言えず、本当はリンモには色々外国人でも分かるような面白いことやってくれることに感謝したかったけど言葉できないから伝えられなかったなぁ…

・じゃんじゃーゆぇん→リンモと同じくありがと〜て言って、なんかお互い間ができて急に会話禁止ルールを守ってしまったwww間ができて気まずくなったじゃーゆぇん、隣のリンモと雑談しだす(笑)

・最後のクユ→タイではずっとクユが近くて散々クユの顔は見てたはずなのに、近くで見たらイケメンすぎてビビったwww驚きのあまり「うわっ!?!!かっこいいですね!!!??」て初見のテンション見せたら笑われた。そら笑うわ

 

てことで、本当に2.7秒って…会話できないって…何だった……??というサイン会だった。ふつうにめちゃくちゃ喋れたし、みんな可愛くてかっこよくて最高でした。この記事タイトルは30秒で3万てなってるけど多分1分以上喋れたんじゃないか…??
運営さん、散々文句言ったけど最終的には色々ルール変えてくれてありがとう!!!!オタクは文句を言うし手のひら返しをする生き物なので今後もよろしくお願いします!!!!

 

そしてタイ2公演、日本2公演、そして運良くサイン会という自分のできることは全部やりきって最後にやばいくらい号泣したからか、なんか終わったあとめちゃくちゃスッキリしてとんでもない達成感に包まれた。解散ヤダヤダヤダ!!!の発作も謎に収まり、やりきった感がすごい。これオタ活やってて初めての感情で困惑したが、ツライ気持ちになるよりずっといいのでむしろ清々しかった。世界で唯一の、整えるアイドルINTO1…。

 

本当に創造営からずっと色んな世界を見せてくれてありがとう。今後もみんなの活躍を追えたらいいなぁ…。とりあえず力丸さんは日本でなんかイベントしてください!!

みんなまた会う日まで〜!!!

 

 

中国のアイドルにドハマりしてタイに行くことになったオタクの話

コロナでクソ暇だった2021年、わたしは急に中国のボーイズオーディション番組にハマった。中国版プロデュース101こと、「創造営2021」である。

プロデュース101通称プデュと言えば、わたしにとっては過去に日本版プデュ(日プ)のシーズン1で推しコンビの片割れがデビューできなかったことで精神崩壊し、人生で一番鬱になった経験を持つトラウマ番組だ(その件に関してはこちらに長々と書いてあります)

そんなこともあり二度とオーディション番組は見ない!プデュをBPOにかけて放送禁止番組にしろ!!と騒いでいたのだが、ちょうど中国のブロマンス時代劇「陳情令」を見て中国イケメンのすごさに感動していたところに友人が「中国のプデュ、めちゃくちゃ面白いよ!」と教えてくれたので「まぁ中国人だからそんなにハマらないだろうし〜〜」なんて軽い気持ちで見てみることにした。
ちなみに今まで何度もアイドルコンテンツを軽い気持ちで見て結局狂っているのに、オタクは愚かなので毎回軽い気持ちで見てしまう。

 

そして実際本当に創造営はめっっっっちゃくちゃ面白かった。鬱になることも何も起きず、最初から最後までずっと平和な番組で、ドラァグクイーンや絶対アイドルになりたくない人などの変わり種もたくさん出演していて、バラエティ番組としての完成度が死ぬほど高かった。

またさすが中国15億人から集められた男の子たちといった感じでイケメンのクオリティがとんでもなく、日本のプデュだったら即デビューやであんた!という子がわんさかいた。

あとセットや衣装がいちいち金かかってて、中国の経済力を見るのも本当に楽しかった。ちょうどその時日本のプデュシーズン2もやっていてそっちも観ていたのだが(結局日プも観ている愚かなオタク)、中国はグッチとか着てるのに日本はGUでこれが国力の差………となりました。

 

そしてなによりこの番組の良かったところは世界各地から色んな国籍の子たちが参加していて、言葉も通じないのに番組の中で友情が芽生えていく過程が見られたところだ。

正直、わたしは今までおそらく大多数の日本人がそうであるように中国人にいい印象がなかった。どうせこういうオーディション番組とかでも協調性がないんだろうな…なんて最初は思っていたのだが、完全に偏見だったと知った。みんな国籍や年齢を気にせずアツくて優しくて、中国に対する印象は180度変わった。

 

最終的にデビューしたメンバーも日本人2人、アメリカと日本のハーフ1人、タイ人2人、中国人6人の11人という構成で、まさに国際色豊かでバランスのいいグループとなった。

 

そして2021年4月にデビューしたそのグループ「INTO1」の絶対的センター、刘宇(リュウユー)ちゃんがその後わたしを狂わせる存在となる。


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刘宇ちゃんは中国舞踊の達人で、最初に見たときから「こんなに上品な中国人いるの!?」と驚く存在だった。

www.youtube.com

↑りうゆちゃんが番組登場時に披露した中国舞踊(途中転んじゃうけどそれもかわいい)(ゲロ甘オタク)

 

わたしは陳情令出の中国オタクなのでまず中国の漢服サイコ〜!!の気持ちから入り、初めて見る中国舞踊の美しさに感動した。が、ほかにもたくさん推しがいたのでいつから自分がこんなに刘宇ちゃんに狂ってしまったのか今となっては記憶が定かではない。気づいたら狂っていた。中国語いっこもわかんないけど中国の番組をどうにかリアタイしてひたすら顔(と踊り)を見ていた。早く生で見たくて仕方なかった。

と言っても、時はコロナ禍。しかも相手はあの中国である。
習近平はいつまで経ってもゼロコロナ政策をやめず、中国の街はずーーーっとどこかがロックダウンしていた。習近平いい加減にしろ、とこんなに思う日が来るとマジで思ってなかったよね。

当然中国国内のコンサートですら行われることもなく、オタクは時折配信されるバラエティ番組や新曲の映像をひたすら噛みしめることしかできなかった。それも国がおかしいのか運営がおかしいのかよく分からないけど、放送されると言ってたものがなくなったり、夏のバラエティが冬に放送されたりめちゃくちゃだった。だが「刘宇ちゃん、かわいい」の気持ちだけで必死に観ていた。

 

しかもデビューして運営もやる気をなくしたのか何なのか知らないが、オーディション時にはちゃんとついていた日本語字幕がデビュー後の映像では一切なくなった。あるのは英語と中国語の字幕のみ。英語もできない自分にとって最早中国語の漢字を見るほうがなんとな〜く意味が分かるので、漢字をひたすら見る動体視力がかなり鍛えられた。漢字伝来に何度も感謝した。

 

が、ここで信じられない事実をお伝えしないといけないのですが……

この状況にも関わらず、実はこのINTO1、活動期間がたった2年間と定められているのである!!!!(絶望)

 

ひどくないですか????コロナでほとんど何もできてないし放送スケジュールとか守らねえくせにそこだけ律儀に守るのかよ…と何度も絶望した。

 

そんなこんなで特に何も活動がないまま解散まであと1年となった2022年の初夏、初めて日本でINTO1のイベントが行われることになった。 
といっても勿論本人たちが来るわけではない。中国はゼロコロナ真っ只中なので。習近平はいい加減にしろ。

メンバーの等身大パネルが並べられてランダムグッズをひたすら買うだけのイベントが有楽町、渋谷、神戸、博多各地で開催された。
普段わたしはそんなにグッズとかいらないタイプのオタクなのだが、これしかイベントもないからめちゃくちゃランダムグッズ買いましたし無駄に有楽町と渋谷と博多にまで足運びました。パネルなので何度行っても何も変わらないんすけどね!!!

 

そして解散まで半年くらいとなり、もうINTO1に会うことは一生できないんだろうな……と諦め始めた頃、急に状況が一変する。
なんか習近平がゼロコロナを突然やめ、一気にコロナ対策が緩和された。いい加減にしろって言い続けてたのが通じたんでしょうか。

もしかして、コンサートとかできるんじゃね…?と思い始めてしばらくした2023年2月、急に中国国内でコンサート(といっても野外コンサート)をやることが告知された。確かコンサートの2週間前とかの告知だった気がする。
もうこれはすっかり慣れたのですが、中国はいつも急なのである。急にアクスタの発売が告知され、その告知に気づいたときにはもう売り切れていたということもあった。

 

解散まであと2ヶ月という時期での急なコンサート。中国の観光ビザは停止しているので日本人は行くことができないのだが、丁度中国に住んでいる友達が行くことになり、現場からビデオ通話してもらった。
映像はガサガサで何も見えなかったけど、確かにそこに刘宇ちゃんがいて、、、し、しんどい!!!!となった。行きたい、行きたすぎる。行きたすぎて、その日の夜INTO1のコンサートに行く夢を見た。

 

翌日。
ツイッターを開いたら、なんと4月にINTO1の解散コンサートがタイと中国、ファンミーティングが日本で開催されることが告知されていた。

しかもタイのコンサートの申込みは今日からだった。

いやいやいや、毎度のことだが急すぎる。が、行くしかない。

日本のファンミに行くのは当たり前として、わたしは絶対にコンサートが観たかった。本当なら中国で上記の友人と合流して観たいところだったが、まだ中国の観光ビザは発行されていない。すなわち、タイに行くしかない。

英語も中国語もタイ語もできないし一人で海外とか行ったことないし、不安すぎる…が、とりあえずもう申し込みは始まっていて、考える暇はない。2日間開催されるということだったので両日申し込んだ。ちなみにチケット代は1日23000円(スタンディング)。オタク人生で過去一番高いスタンディングである。

 

そして抽選の結果、無事両日確保できてビックリした。当たることが奇跡なジャニーズ沼で最近暮らしているので驚いたが、やはり倍率はそこまで高くなかったようで申し込んだ人はどちらかの日にちはだいたい当たっているような印象だった。

 

ここでしんどかったのが、その支払いである。アリペイという中国の決済方法しか受け付けておらず、これにまず登録して支払いまで進むも、何度も何度もエラーが出て支払えなくて、結局翌日までかかった。

そもそも抽選や当選発表、このアリペイまでぜーーーんぶ中国語で、毎回「申し込みここっぽい」「なんか当たったっぽい」「これで支払うっぽい」となんとなく雰囲気でやっており、23000円×2日間もの高額支払いも、なんとなくで支払いっぽいボタンを押す→エラーて出てるっぽい→なんとなくで支払いっぽいボタンを押す、を繰り返してて、ふつうに危険すぎてヤバイ。この中国のオタクをやっていた2年間で、読めない中国語をなんとなくでどんどんクリックする度胸だけ無駄に付いてしまった…。

この話を後日お世話になってるネイリストさんにしたら「中国のサイトとか危険ですよ!情報抜かれてたりするから確認したほうがいいですよ!」と言われてすぐ確認したらまじでヤバイ支払い額で、ほんとに不正利用されてる!!って思ったけど全部ふつうにINTO1関係に使った金でしたありがとうございました。

 

次に日本のファンミの申込みも開始した。日本のファンミはまずスタンディング整番50番以内の権利2万&サイン会への参加券3万がセットになったチケットが5万円で抽選販売された。ごまんえん。すごい。
正直最初その値段を見たときは最早当たりたくないとすら一瞬思ってしまったが、正気をすぐに取り戻して申し込んだ。刘宇ちゃんを近くで見る権利だと思えばモウマンタイです。

わたし、自他ともに認めるチケット運のない人間でして、今まで長いオタク人生でチケットは基本当たらない、当たっても絶対に天井席、というのがデフォなので全っっっ然期待せずにいたのですが………

 

なんと、この5万円チケットも当たってしまった。

 

しかもこちらは100人しか当たらないものなので、かなり倍率は高かった模様。
最初当たった(っぽい)よ〜みたいな連絡がファンクラブから来たときふつうにやったー!て思ったんだけど、そのあとに「え、わ、わたしのめめめめ目の前にりりりりり刘宇ちゃんの世界一美しいおおおお顔がくくく来ると……言う………こと………?????」と気づき、気がおかしくなった。刘宇ちゃんは世が世ならその美しさを我が物にしたい国主がこぞって争いを起こしいくつもの国が滅んでいたほど世界で一番美しい存在なので、たぶん目の前にしたら刘宇ちゃんの放つ光で眼球が焼き切られて死ぬ。だがそれこそ本望。我が一生に悔いなし。2023年4月7日に自分の墓をファンミ会場である新木場ファクトリーに建てることが決定した。

 

とりあえず現場のチケットは押さえたので、次はタイのホテルとフライトの準備である。
しかし何故かわたしはいつも旅行の計画をギリギリにしてしまうタイプの人間で、なんか余裕こいて全然取ってなかった。タイに行くINTO1のファンの人たちが情報交換するライングループでみんながホテルとフライトの話をしていて、何もしてないの自分だけで泣いた。なんでこんなに余裕こいてるのか自分でもわからん。
重い腰を上げフライトを調べてみたのだが、ロシアの戦争のせいか知らんけど燃油代がクッッソ値上がりしていて、フライトは一昔前ならヨーロッパ行けるくらいの値段でまた泣いた。プーチンはいい加減にしろ。
とりあえずフライトと会場から数駅行ったところにある1泊6000円くらいの宿を押さえておき、渡航準備が完了した。

 

そんな中日本のファンミの一般発売も始まり、さすがにすでに当たってる夜だけでいいやと思っていたはずなのに何故かまた昼も申し込んでしまった。オタクの悪い癖である。さすがにサイン会の申し込みは自重したけどね!!

 

そうこうしているうちにタイのライブ当日のスケジュールが発表された。それが以下のとおりである。

11時〜ウェブで取ったチケットを紙に交換する(謎システム)
12時〜PCRとかワクチンのチェック
13時〜スタンディング勢の整列開始
15時半〜スタンディング勢の入場
16時〜スタンディング勢にだけちょい見せサービスステージタイム15分(謎)
18時〜ライブ本編
20時 ライブ終了
そのあと 送り出し(謎)

え、いやいやいや、拘束時間長すぎるやろ。

これ13時から並んでライブ終わる20時までトイレとか行けないんスカ???漏らすが???刘宇ちゃんの前で漏らしたくねえ(それはそう)

全然意味わからない上にタイのコンサート情報は基本タイ語で発信されているので、分からなさに拍車が掛かっていた。中国語ですら分からないのにタイ語はもう読めなさが絶望的なのよ。

怖すぎるので、ホテルを会場目の前のお高め宿に変更する英断を下すこととした。元はそこまで高くないみたいだけど、わしがノロノロしてたせいで高くなったらしい。1泊1万円ちょいくらいで元の宿の倍近くしたが、結果的にここにして本当に良かったと思った。

 

そんなこんなで一応使えるかわからん応援ボードを作ったりなんやりしながらタイへ出発する日がやってきた。

タイコンは整番も良くないし、今回はゆるっと楽しんで、本番は日本のファンミ!というつもりで挑むことにした。

 

タイに行くのも海外そのものも実に8年ぶりで、空港に着いた瞬間にタイの匂いだーー!!となり泣きそうになった。まず大好きなもち米の上にマンゴーが乗った謎スイーツを空港で即キメ、ナイトマーケットを少し散策して明日に備えることにした。f:id:poseidonparty:20230404101938j:image

謎の食べ物だけど上手いよねこれ。

 

翌日。決戦の日である。
何時間もトイレに行けない可能性があるので近くのタイ料理半屋台みたいな店で何なのかわからない朝食を早めにとり、そのあとの耐久レースに備える。

11時に会場のあるショッピングモールに行くと、モール内がすべてINTO1に支配されていてテンションがぶち上がった。これはすべて公式のものではなくオタクが勝手にやっているものである。海外のオタ活って面白いよね。


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スケジュール通りまず紙のチケットを受け取る任務をこなした。整番が悪い人間は特に並ぶこともなくあっという間に終わったので、オタクたちの作ったブースをうろうろすることにした。

刘宇ちゃんのブースでは頭に付けるサメの飾りが貰えたり(これを付けていると刘宇ちゃんのファンであるアピールになるらしい)、ナインちゃんのブースでは食べ物やナインちゃんが表紙の雑誌まで配っていて大盤振る舞いすぎた。

頭にサメを付けた浮かれアラサーオタク、海外なのとお祭り騒ぎなのとで恥も外聞もなくうろつきまくる。INTO1オリジナルプリクラが撮れるブースがあったので一人で1時間も並び、推しと同じポーズで撮ったりとクソ痛い行為を堂々と続けた。ちなみに推しと同じポーズで撮っても顔面が推しと違いすぎて、撮ったはいいけど本当にいらないですこのプリクラ。

プリクラを撮っているうちに時刻は13時すぎとなっていた。スタンディングの整列とやらが始まる時間である。整番があるので早いもの順ではないはず、と信じているが怖いのでさっさとコンサートホールへ向かう。途中でワクチン摂取の確認をされるはずだったのに何もなかった。なんなんだ。

まず整列する前にペンラを買わなければならない。…が、ペンラ購入の列がこれまたえげつないことになっていた。正直どこで買うのかわからないほどの行列である。ヤバイ。一応並ぶが、入場に間に合わなかったらペンラなど買ってる場合ではない…。

約1時間後の14時半、なんとかペンラをゲットして入場列に並んだ。たくさんのオタクが床に座らされてて、朝礼感がすごくてシュールだった。タイの人たち(中国人も?)はすぐ床に座る傾向がある。

13時からだから焦って来たけど結局余裕で入場には間に合うようだった。結局15時半の入場に間に合うように来りゃいいってことらしい。分かりづれえ〜〜。

待ち時間ボンヤリしてたらうしろのベトナム人が日本語できて話しかけてくれて、さらにそのうしろの中国人も奇しくも日本語ペラペラで3人で日本語で喋れてありがたかった。ファンの人たちみんな英語喋れるし言語能力がすごすぎる、というより日本語しかできない自分のほうがもはや現代においてはヤバすぎる存在なのかもしれない。

 

そうこうしているうちに入場!!
刘宇ちゃんは絶対的センターなので、狙うはもちろん真ん中周辺である。整番が良くなかったので真ん中周辺はもうかなり分厚く列ができていて、とりあえず行ける中で一番真ん中寄りの10列目あたりのところを陣取った。ちなみに今回のステージは真ん中に花道があるので本当の真ん中に行けないのがつらいところ。

 

そしてふつうに時間が押すこと約30分……急にちょい見せステージタイム(謎)が始まり、メンバーが出てきた……!!!

 

2年間会えなくて、最初に会うのが解散コンサートだなんて、絶対に泣いてしまう。普段アイドルを見ても泣くことなんてないけど今回だけは無理だろうな……
と思ってた。

のだが、このスタンディングがもう修羅場過ぎてそれどころではなかった。

 

まず真ん中に集合しているほかのメンバーのオタクどもが全員ボードを頭の上に掲げていて何も見えねえ。てかそいつら自身も最前のやつ以外は何も見えてないはず。日本じゃありえねえだろ、イカれてんのか。

そしてオタク全員スマホで撮影してて手を上げてるのでふつうに邪魔すぎ。そもそも撮影とかしていいんだ?という何も知らない日本のオタク。まぁ郷に入れば郷に従えでそのあと途中から撮影しましたけど。ていうか手が邪魔で自分もスマホ越しにしかよく見えないのよ。

メンバーがサブステに移動するとギュウギュウのファンも大移動してまじで危なすぎる。メンバー心配そうにしてたからたぶん柵とか壊れたのかな?知らんけど。

 

しかしながらこの位置にいたらボードが邪魔で真ん中にいる刘宇ちゃんが見えない!!端に行ってでも前の方に行かねば!!と他のオタクが大移動した隙を狙って逆方向への移動を試みる。無事2列目に陣取ることができ、刘宇ちゃんからは離れてしまったが先程よりはマシな視界となった。

と、ここで気づく。あれ、タイはゆるっと楽しむ、という最初の計画は……??^^^^
バンギャワイ、スタンディングをゆるっと楽しむとかいうのは無理だったらしい。結局このザマである。

 

そして目の前に刘宇ちゃんが来て、可愛すぎて早々に死んだ。やばい。可愛すぎる。もう23000円の元取った。

 

オタクおしくらまんじゅうと目の前に来た刘宇ちゃんであっという間に謎のサービスタイムが終わった。終わっても尚これがなんだかよく分からなかった。

そしてここからコンサート本編開始まで1時間半の待機である。こんなに人間がギュウギュウのまま1歩も動かず1時間半も待機させられたことがかつてあっただろうか?いやない。タイの非人道的なシステムにもはや笑いが出るが、キモオタは人間ではないというメッセージなのかも知れない。

そしてとにかく危険だから下がれ、という運営と絶対に下がろうとしないオタクの喧嘩が勃発した。漢服着た強そうなオタクもなんかすごい捲し立てながらみんなを先導して下がらせようとしてたり場がめちゃくちゃ荒れ始めた。もはや誰と誰が喧嘩してるのかよくわからなかったが、全員中国人(運営はタイ人?)なので日本人ワイはぼんやりとそれを見ていた。結局オタクが絶対に下がろうとしないので何も解決しないままただ時間が押してコンサートが開始された。

 

コンサート中もカオスは続いた。
わたしの隣のかなり無理矢理割り込んできたオタクが一眼レフで盗撮していて(スマホはいいけど一眼レフはだめらしい)、途中でスタッフに連れ出されそうになったのにとんでもない脚力で踏んばって出ていこうとしなくてめちゃくちゃ揉めて修羅場すぎた。マジで邪魔すぎてご勘弁。はよ行けや!て言ってもうた。そしてカメラ没収されたあと同じ場所にまた戻ってきた。強すぎる。

そしてあんだけ並んで買ったペンラはもはや邪魔なだけだった。こんな状況で振れるわけがない。

 

そんなキモいオタクたちの小競り合いを尻目に、INTO1ちゃんたちは輝いていた。


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挨拶は中国語をタイ語に翻訳されるので当然何も分からなかったが、みんな顔が良すぎたのでどうでも良かった。あとリンモは顔芸と奇声とカタコト英語という世界共通の笑いで笑わせてくれたのでマジ感謝。

 

刘宇ちゃんは常にセンターなので本当に見にくかったしなぜかサブステを多用したのでメンステ2列目のわたしからはメンバーの尻しか見えない状況が長くて結構演出を呪ったが、明日絶対にサブステ側に行くからな…の気持ちを強く持った。

 

最後のアンコール(?)でメンバーがタイの制服を着て出てきたのが可愛すぎてしんどかった。

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演出考えた人誰ですか??10000バーツあげます。あとこの制服考えたタイの教育委員会にも10000バーツあげます。運営にずっとキレてたけど、この演出天才すぎて一気に手のひら返ししました。

 

そんなこんなでコンサートは1時間押しで終わり……次は謎のイベント「送り出し」である。
まじでこれが何なのか、わたしは当日までよく分かってなかった。だがライブ前に話した中国人オタクによるとメンバーがオタクを送り出してくれるらしい。え、そんな、大衆演劇みたいなことやってくれるんスカ??この規模のライブで???

 

だがここでまためちゃくちゃ待機させられた。
まずは送り出しがついてない一般チケットの人たちが退出する。このあいだ、スタンディング勢はライブのギュウギュウ状態をキープしたまま直立で立ち続けるor無理矢理その場に座り込むの二択で、どっちもやってみたが同じくらいキツイ。めちゃくちゃ小さくなって体育座りすることがこんなにツライとは知らなかったでござる。

 

やっと動き出したのはライブが終わって1時間半後の22時半頃だった。
いいですか、スタンディング勢がこの会場に入ってギュウギュウの状態になったのが15時半すぎ。そしてそこから開放されたのが22時半。この間7時間。すごい。やはり非人道的。でも仕方ないです、タイの制服着たINTO1ちゃん見るためならどんな仕打ちも受けますよキモオタは………。

 

なんだかよくわからんけど出た先にホンマにINTO1がおるんかいな〜〜とパンパンになった脚でヨロヨロとホールの外に出た。

 

その先に、まじでINTO1ちゃんがおった。
しかもめちゃ近い。やばい。

 

まず最初に目に入ったAK。顔が小さすぎて可愛すぎる。正直ライブ中は刘宇ちゃんを見るのに必死で他のメンバーをほとんど見られていなかったので、可愛すぎて脳の血管が一瞬で破け散った(怖)

 

他のメンバーも可愛すぎてヤバイ、ヤバすぎる。脳の血管を失って脳死したわたしは、そこから「カワイイ!!!!」しか言えないイカレマシーンと化した。せめてそこはクーアイであれよ、と思うが、考えて喋ってないので無理です。

 

そして刘宇ちゃんのところに来たら本当に本当に可愛すぎて可愛すぎて、馬鹿でか声で「刘宇ちゃんカワイイ!!刘宇ちゃんカワイイ!!!!」と叫び続けたところ、あまりの気持ち悪さに刘宇ちゃんがファンサくれて無事正式に死んだ。あとで動画見返したら自分キッショすぎて本当にウケた。自分のキモオタぶりを動画(声だけだけど)で確認することってなかなかないので改めて見ると驚きますね。

↓めちゃくちゃキモくてでかい声でるので音量をゼロにしてから再生してくれ

 
 
 
 
 
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正直送り出しもあって23000円とかもはや安いわ。タイ最高かよ。(秘技・手のひら返し)

しかしながらこの日の疲労たるやとんでもなく、特にずっとつま先立ちだった脚は爆発しそうだった。時間的にもどこかに食べに行くとか無理すぎたし、ホテルの下のコンビニのガパオで済ませた。とはいえコンビニのガパオもめちゃくちゃおいしいし、まじでタイ最高。そして会場横のホテルにして本当に良かった……。

 

翌朝。
脚の裏は疲労していたが体は元気だったので8時に起き、昨日の謎の朝食屋で食べたあとチャトゥチャックマーケットに遊びに行った。
昔タイ旅行といえばここにばっかり行っていた思い出の地で、一日中いられる大好きな場所…だったはずなのだが、10年前とは随分タイも変わってしまったようで、そんなに欲しいものや変なものは売ってなかった。昔は生きたイノシシとか、股間に象の造形物がついたクソいらねぇズボンなどが売っている狂った市場だったのに。時代も変わり今じゃ世界中のものや安い服も手に入るから、服を見てもあまり楽しくなくて少し寂しい気持ちになりました。


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↑昔のチャトゥチャックで売ってたいらないもの(どうでもいい写真すぎる)

 

チャトゥチャックではとりあえず今日の公演に向けて脚のマッサージを受け、ココナッツマンゴーアイスを食べてコンディションを整えた。これめちゃおいしかったので毎日食べたい。

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昨日の経験を教訓に、14時頃会場入り。余裕で間に合いました。ちなみにペンラは邪魔なんで宿においてきました。意味ねえ。

本日はサブステ側を攻める!と最初から決めていたので、サブステ横6列目あたりを陣取った。人口密度は昨日と同じでふつうに地獄。

 

まず最初はサービスステージ。

刘宇ちゃんが昨日と髪色変えててさらに天使になっていました。しかし例によって前のオタクがボードをかかげていてキレそう。どいつもこいつもいい加減にしろ。

その後またギュウギュウで待機。慣れたもんです。やっぱりまたオタクが運営とプチ揉めしてましたが、中国語なんで分かりません。

 

そしてコンサート本編がスタート!!昨日思ってた通りやはりサブステで行われる曲や挨拶が多かったので、さすがにメンステは遠いし見えなかったけど2日間で場所変えたのは大正解だったな。

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水を美しく飲む世界選手権優勝してる刘宇ちゃんや

 

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そのまま月に帰っちゃいそうなくらい儚くて美しい刘宇ちゃんや


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舌ペロする刘宇ちゃんが見られたので大満足でした。

 

あとですね…わたしはサンタと刘宇のCP「好多宇」が大好きなカプ厨なんですが、ふたりがしゃがんでお互いを見る振り付けのところで刘宇ちゃんがサンタにだけ見えるようにウインクしてて、また今日も脳の血管がぶち破れました。幻かと思ったふつうに。あまりのことに声も出なかった。動画は撮れなかったけど、脳裏に焼き付いたので死ぬときの走馬灯はこれにします。「サンタを見る刘宇ちゃんの顔が見たい」という理由だけで下手サイドを取った自分、GJ。あと刘宇ちゃんにウインクされて気絶しないサンタまじ強い。さすが陽キャの権化。

 

この日のMCはなんか色々喋ってたけどもちろん何もわからないので、昨日で「アイドルの写真を撮る楽しさ」を覚えたわたしはせっせと写真を撮ってました。アイドルのカワイイ一瞬を切り取るって楽しいな〜〜。昨日の盗撮オタクの気持ちが少し分かるゾ。

 

そして2日目は周りのカオスさに慣れたからか、デビュー曲で急に涙が止まらなくなってしまった。そのあと今までの思い出映像みたいなのが流れて、本当に胸が一杯になった。

創造営(プデュ)もいろんな国から年齢や国籍が異なるいろんな男の子たちが集まって繰り広げた一時の青春感が本当に楽しくて儚くて本当に素敵だったんだけど、INTO1もまた自分とは関係ないはずの男子たちの青春を見届けたような気持ちになれた。終わってほしくないけど、終わりがあるからこそこんなに美しいというか……いや終わってほしくないですが!!!!(情緒大丈夫?)

でも期間限定のグループじゃなければここまで必死にタイまで行ったりしなかったかも知れないし、めちゃくちゃカオスなコンサートという貴重な経験はできなかったかも知れない。創造営〜INTO1は自分の中の価値観とか経験とかいろんなものに影響を与えてくれたすごい番組とアイドルだったんだな、と改めて感じた。

 

そしてこの日もまた送り出しで2回目のくせに昨日と全く同じ刘宇ちゃんカワイイカワイイイカレマシーンと化してしまった。一日経ったのに何も成長していない。むしろ昨日からまたレベルアップしたあまりの気持ち悪さに、刘宇ちゃんが昨日よりも更にファンサくれて泣きました。

 

 
 
 
 
 
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可愛すぎィ!!!!!!まじで自分キモくて良かった。オタクはキモくてナンボ。刘宇ちゃんは毎日美しさを更新し、自分は毎日キモさを更新している。この世は陰と陽でできている………。

 

そして怒涛の、本当に怒涛の、初めてでそして最後のINTO1コンサートが終わった。

 

はーーーー終わっちゃったんだなあーーーーーー

 

まぁ日本のファンミがまだあるけど、コンサートとは違うからね…。

本当に本当に貴重な経験をありがとう、INTO1。

 

ちなみにその日もコンビニ飯を食べたが、これがタイ滞在中の飯で一番好きだった(笑)このまま日本のコンビニでも売って欲しいよ。

そして1日目がカオスすぎたせいで2日目はもはや楽に感じてしまい、翌日は疲れすら特に感じずに帰国の途についた。INTO1によって体も鍛えられて一石二鳥!!

 

数日後にはまた日本で刘宇ちゃんに会えると思うと嬉しいけど、それで本当の本当に終わりかと思うとツライ……

 

ちなみになんですけど、コンサート発表された頃にはまだ解禁されてなかった中国のビザがなぜかこのタイミングで解禁されたらしくて、上海の会場近くのホテルを検索している自分がいたりいなかったりします。怖いです。

 

いやーかなり端的にまとめたつもりがクソ長くなってしまった。
とりあえずまた日本のファンミのあとに書きたいことがあったら書こうかな!本当に本当に、今を生きていることを実感できる最高の2日間でした!!ありがとうINTO1!!!!!!

 

 

【追記】

上海のコンサート行く気満々になったのに、ビザの申請が混みまくっててコンサートに間に合わないらしいので上海行きは夢と散りました。やっぱり習近平はいい加減にしろ。

 

 

「あなたの沼はどこから?」オタク20年史~V系、K-POP、演劇、時代劇、そしてジャニーズへ~

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先日K-POPグループSuper Junior(SJ)のオタク友達に「元バンギャなんだっけ?」って聞かれて「そうだよ~」と答えたんだけど、スノトラ沼落ち記事でもちょっと触れたようにK-POPの前にハマってたのは劇団四季だし、その前は時代劇だし、元○○オタクって言ったら自分は何になるんだ?と思い、過去のSNSを洗いまくって年表を作成してみた。

 

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途中で仮面ライダーとかアンパンマン(!?)とか突発的にハマったものは色々あった気がするけど、とりあえず「人間」で「それなりに金を出した」となるとこのあたり。 

 

最古でガッツリ好きだったのは大食いファイターの小林尊だったと思う。彼の初登場回から追ってて、当時あったファンサイトで尊ファンと交流したりしていた。ま、尊には金を積んではいないんだけど一番古い推しなので一応入れておく。

 

次にHYDEからのラルク、これは多分最も長く好きだった推しだと思う。最後に行ったライブが2014年の国立競技場だったので2014年まで、とした。ラルクのライブは関東で開催される際は必ず行ってたんだけど、途中でアイドルにハマったせいで「HYDE踊らないくせにチケット高えな」という超理不尽な理由で行かなくなった。ひどい。

 

HYDEからの自然な流れで中学生時代はPENICILLINからV系にもハマった。PENICILLINは正直世代ではないのだがなぜか家にCDがあったので…。

思春期にハマったV系はやっぱり自分のオタクとしての根幹を成しており、マインドは今でもバンギャである。元バンギャの女は信頼できるしすぐに仲良くなれる気がしている。特に好きだったのはPENICILLIN、Mana様(マリス、モワディスモワ)、蜉蝣、ヴィドールドレミ團人格ラヂオ、Psycho le chemu、犬神サーカス団、雅…などなど。(だから雅とトラジャのコラボめちゃ楽しみ)

現場にちゃんとコンスタントに通ってたのは2005年くらいまでだけど、曲はK-POPにハマる前までは聴いていたような。最後に行ったライブは2009年の仙台貨物解散ライブだったらしいです。解散するっていうので上がってたけど慌てて行ったんだよな。結局あいつら解散してないけど。

V系は加齢と共にシャウトとか強い音楽を聴くと耳が疲れるようになり、自然と完全に上がった(つら)。だから20歳以上でバンギャを熱心に続けている人を見るとめっちゃ耳が若いな~と思ってしまう。

 

割と意味不明だがV系の次にハマったのが時代劇である。これは前回の記事にも書いたが、大好きな京本政樹さんの必殺仕事人を筆頭に毎日毎日時代劇を見続けた。これもかかったお金は時代劇専門チャンネルの契約料くらいだが、まあまあ長く浸かっていた沼なので入れておこう。

 

次が劇団四季。たぶんこれが最も金のかかった沼である(遠征費はノーカンで)。なんといっても劇団四季は千秋楽が来ない限り、毎日公演が行われている沼だ。そしてS席は8800円。おそろしい。俳優のオタクをやっていたので、毎週月曜日に発表されるキャスト変更をチェックしてはチケットを買い足していた。マチネにCATS、ソワレに55stepsとか一日でキメてた。

一番通っていたCATSが千秋楽を迎えて五反田から横浜に移って通いにくくなり、更に推していた中国人の俳優たちが帰国してしまったことで自然に沼は乾いた(何故か推しが全員中国人だった)。一番好きだった江帆という俳優に関しては今でも時々検索してしまうけど、中国で一体何をしているのかも不明。めっっっちゃ可愛かったんだよなあ……

 

続いてCATSと入れ替わるようにK-POPの沼が押し寄せた。

これは今はなき上野の韓国料理屋でたまたまSuper Juniorの番組が流れており、イケメン(ドンへ)がイケメン(ハンギョン)にうしろからずっと抱きついてて、「!??!???!」ってなって一瞬でSJ沼に落ちた。完全にSnow Manめめラウ沼落ちと同じやんけ。

たまたま大学にK-POPに詳しい友達がいて、沼落ちしたことを伝えるとSJのメンバーがトランプを口移しで移していくゲームとかメンバー自作自演のBLドラマ(いやまじでなんやねんそれ)とかの動画を教えてくれて、当然わたしのような腐った人間はドハマりしていった。

ドンヘペン(註:ペンとは韓国語でファンの意)から入りシヘペンとなり、気づいたらシウォンことガチさんペンになってて毎日ガチさんのことを透視して暮らしていた。意味が分からないと思うがマジで透視してた。

そして透視したガチさんの絵を描いてカレンダー作って売ったりしてた。ガチさんカレンダー買ってくれた人達、元気かなぁ。わたしはこんな感じで元気です。何も成長してません。

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SJペン時代は思い出が多すぎるしいまだに仲良くしているのもSJペンばっかりだから語り出したらキリがないけど、SJに出会えたのは本当にオタク人生一番の財産だったなあと思います。

 

そしてSJから入って、SHINee、2NE1、T-ARAを中心にK-POP全般のオタクとなる。2010年前後のK-POPの曲なら全部知ってるんじゃないかな?サビがかかればたいていの曲は踊れると思う。ユキスや2PMやMBLAQのハイタッチなど色々行ったりした。

2014年くらいからK-POPは新人が増えすぎてわけがわからなくなり、またイケメンが増えすぎて見分けがつかなくなったこともあって(インピニみたいな顔のアイドルって最近いなくなりましたよね…)、次第にSHINeeのライブに通うだけ程度のオタクとなっていった。あとそもそも好きなグループが活動休止とか解散とかしてどんどんなくなるっていうね…K-POPアイドルは寿命が短いのよ。最後に行ったライブは出戻りひやかし(?)で行った2018&2019のSJを除けば、2016年のSHINee新潟公演。音楽としては今でもK-POPというジャンルが一番好きで聴くけど、基本的には古い曲を懐かしがって聴く懐古厨である。

 

そして2014年にSJペンの友達に誘われて大衆演劇という未知すぎる沼に沼落ち。大衆演劇っていうのは大衆向けの安い歌舞伎みたいなもんだと思ってくれればいいんだけど(梅沢富美男とか早乙女太一とかのやつね)、時代劇オタクだったのでこれにハマるのは容易だった。

大衆演劇はだいたい1ヶ月単位で全国の劇場を回るので、しっかり通えるのは基本的に劇団が近くの劇場に来ている1ヶ月間だけである。しかもお芝居と舞踊ショーで計3時間の公演が、1600円~2000円程度というお手ごろ価格。「劇団四季1回分の値段で4回も見られる!?実質タダじゃん!!」というオタクのガバガバ発想で、鬼のように十条の篠原演芸場という大衆演劇の劇場に通った。

しかしスノトラ沼落ちブログにも書いたが、役者との距離が近すぎたりファン同士のいざこざやファンと役者のいざこざまで発生してるのが見えてカオスだったのですぐに上がった。役者と親密になるのマジ勘弁なんだが、大衆演劇は送り出しで握手&写真撮影があるので一回行けば覚えられてしまうのである。覚えられたくはないが一緒に写真は撮りたいというねじれたオタクの欲望。

ちなみに大衆演劇オタクやってて一番笑った思い出は、なぜか舞踊ショーでSuper JuniorのSUPER MANという曲が使われてたこと。しかもSJのシンドンというデブのメンバーが「ネガシンドン!(俺がシンドンだ!)」っていうセリフのところで劇団の座長がバーーン!て飛び出してきてクソ笑った。それデブの自己紹介なんだが!?となった。

Super Juniorを知らない人はこれを読んで「え!?K-POPのアイドルなのにデブって何!?」と思うかも知れないが、Super Juniorには最盛期で3人デブがいた。しかしなんやかんやで2人のデブは今いなくなったので、残ってるデブがそのシンドンである。ちなみに1人のデブ(彼は元々めちゃくちゃ可愛かったのに途中でいきなりデブになった)は結婚して辞めたわけではないがなんとなくいなくなり、もう1人のデブ(ゴリラ)は飲酒運転、事故、暴行など色んな事案を起こして脱退した。まさにゴリラ。わたしはゴリラもすごく好きだったんだけど、結局一度も生で見ないまま脱退して笑う。SJはそういうところ含めなんか全体的にヤバいアイドルである。

 

そして数年の時を経て、突然のトラジャとスノ沼。友人各位に死ぬほど「あんたがジャニーズにハマるとは思わなかった」「ジャニーズだけはないと思ってた」と言われたんだけど、まぁそれなりにニッチな沼ばっかり転々としてきたからかな…??自分的には元々Hey! Say! JUMPが普通に好きだったし、そんなに違和感はないんだが……そりゃスノトラにはガチさんやゴリラみたいな刺激はないですからね、いやトラジャにいてたまるかよあんな奴ら(だが目黒には若干のガチさんみを感じています)(あと別ベクトルだけど川島如恵留もある意味刺激なので好きです)

 

てな感じで、ざっくり言うとわたしはまぁ元いろいろなジャンルのオタクです。

でも特にバンギャっていうのはある程度アレな人間が集まってる世界だと思うので、なるべく「元バンギャです!(なのでおかしなことを言うかも知れません)」的な感じで自分の出自をわかりやすく伝えるワードとして使っている。

ちなみにSJペンっていうのもかなりアレな人間が集まってる集合体なので、「SJペンです!(だからアレな人間です)」と先に言っておけばSJペン同士ならお互い謎の信頼感が生まれる。と、思う。

つまり「バンギャ」「SJペン」は一種の合い言葉なのだ。何も知らない人が聞いても「ビジュアル系好きだったんだね~」「スーパージュニアか~私もK-POP好きだよ~」という感想しかなくても、バンギャ同士、SJペン同士は「おまえもそのアレな沼から来たのか。なら腹を割ってアレな話ができるな」という確認になるのである(私見です)。

だから私は今後も元バンギャ、元SJペンという一言でわかりやすく自分の人間性というものを伝えていき、その秘密の合い言葉で同士を探していきたい。特にジャニーズという大沼においてアレな人間は少数派であろうから…。

 

 

 

PRODUCE101で地獄に落ちて亡者となったK-POPのオタクがSnow Man(めめラウ)とTravis Japan(ちゃか松松)に命を救ってもらった話

 

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TLに時々流れてくる「トラジャ沼落ちレポ」が面白いので、わたしも書いてみよっかな~~と思ったけどタイトルが尋常ではなくなってしまった。こわい。

でもこれはガチなのである。ガチでわたしはSnow ManのめめラウとTravis Japanのちゃかと松松に命を救ってもらったのである。
 
そのご恩を一生忘れないために記しておこうと思う。
 
 
話は2019年にさかのぼる。
 
わたしは元々K-POPアイドルのオタクだ。
2009年頃に初めてSUPER JUNIORというアイドルを知って、主にメンバー内の異常なスキンシップの多さとワチャワチャ感が好きでドはまりした。
更にSHINeeという歌もダンスもビジュアルも最強なグループにもハマって日本ツアーも全部通っていたが、ここ数年は「曲は聴くけど熱心に追うほどでもない」という状態をずっと続けていた。
 
2014年にはK-POPを離れて大衆演劇というニッチジャンルに遠征するほどハマったのだが、ファンと演者の距離が近すぎて嫌になり1年ほどで上がってしまった(※「上がる」とはバンギャ用語における「降りる」である。筆者は多感な中学時代をヴィジュアル系のファンすなわちバンギャとして過ごしたため、その基礎にバンギャの精神が刻み込まれておりいまだに「降りる」ではなく「上がる」を使っている)。 
 
私はアイドルや演者と接触したいという気持ちは一切無く、できればマジックミラー越しにアイドルのワチャワチャを見ていたいという気持ち悪いタイプのオタクなので、演者に顔を覚えられてしまうのがちょっと苦手だったのである。 
 
 
その後もまわりの友達はK-POPオタクばかりなのでみんな何かしらのオタクをやっていて楽しそうだな~~いいな~~とはずっと思っていたが、一番好きだったSHINeeや一番のめりこんだSUPER JUNIORを超える男たちに出会うことはなく、ぼんやりとした毎日を過ごしていた。 
 
 
そんな中、2019年11月に出会ったのが「PRODUCE101 JAPAN」、通称日プというコンテンツである(~地獄の始まり始まり~)
 
 
 PRODUCE101というのは、101人の練習生(応募者)の中から最終的に11人が選ばれてデビューできるという韓国発のオーディション番組だ。
若い男子(韓国では女子バージョンも放送された)が切磋琢磨しながら何度もパフォーマンスを披露していく中で審査され成長していく様子がウケて、韓国で大ヒットしたのちに日本版が放送されることになった。 
 
わたしのまわりにはK-POPのオタクが多かったので、割と最初からこの番組のことは話題に上がっていたと思う。でもK-POPオタクの悪い癖あるあるで当初「日本人か~~興味ないわ~~」などと言っていたわたしは、全く見る気もなかった。
 
 
だが日プ放送開始から既に一ヶ月半が経過したある日。 
 
 
精神的にも肉体的にも疲れ果てる仕事(しかし無給)(そら疲れるわ)があり、帰宅後「とにかく頭を使わず疲れないコンテンツを何か見たい……ドラマは頭使うし、バラエティで笑うのも疲れるし、あ、そうだ日プとかいうの流行ってんな……興味ないし、あれなら軽い気持ちで見られるだろ」という、今思うとあまりに愚かな考えでわたしは地獄のコンテンツ「日プ」の視聴を開始した。
 
 
最初こそ確かに早送りしたり適当に流し見したりと、かる~~く見ていた。 
 
だが参加者がパフォーマンスをして審査員に評価されるという内容は普通に面白く、特別好きな子などはいなくても単純に「次の評価が見たい」とどんどん視聴を進めていく。まさに薬物依存。すでにこの時点で私は三途の川にどっぷり浸かっていたわけだが、このときはそれに気づくわけもなかった。 
 
 
そしてしばらく視聴を進めていくうちに圧倒的に好きなふたり組の存在に気づいてしまう。 
 
 
それが安藤誠明(あんどうともあき)と與那城奨(よなしろしょう)のコンビ、通称「よなとも」である。 
 
 

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とにかく顔がふたりとも「今までどこに隠れてたん???」というほど良く、体もガチムチで私好みな上、仲が良くていつもセットでいるふたり。パフォーマンスもバランスが良く、自他共に、誰もが認める「シンメ」だった。

性格も底抜けに明るくて無邪気な安藤と、どこか少し影があるけど安藤といるときは笑顔が絶えないよなしろ、というまさに絵に描いたような完璧な組み合わせ。とにかくシンメ厨の私にとってツボ中のツボだった。

更に一緒のグループになったときに喜んだ安藤が與那城に抱き着くなどあまりに可愛く尊いシーンが放送され(体ガチムチ男が体ガチムチ男に勢いよく抱き着くんですよ!?!?最高かよ)、わたしは背後から誰かに突き落とされたかの如く一気によなとも沼に落ちた。もちろん誰かに突き落とされたわけではなく一人で勝手に落ちたので、周りの友人は皆その落下速度に驚いていた。でも沼の中で溺れ死んでもいいくらいよなともは最高だった。
 
 
 まさしく、2014年以来のとんでもない沼だったのだ。 
 
 
このときわたしは今後ずっとこのふたりを見続けられるという喜びで、過剰表現でなくこの数年で一番幸せだった。
ずっと冴えない日々だったけど、やっと最高のふたりに出会えた!!!このふたりに出会うために沼のない土地を歩き続けてきたのだ!!!と、ガチで思っていた。ここから始まる二人のアイドル人生を、一から全て見ることが出来ると信じて疑わなかった。そして二人の成長や喜びの全てに寄り添える未来を想像して、心が躍った。  
 
 
 
さて、「日プ」が超人気コンテンツに成りあがったのはそのシステムに大きなポイントがある。
 
それは視聴者によって投票が行われ、番組の途中でどんどん脱落者が決まっていくというシステムだ。そして最終回まで勝ち残った19人から最終的に11人が選ばれる、というのがPRODUCE101シリーズの醍醐味であった。つまり、われわれ視聴者が彼らの行く末を決めるのである。 
 
そのため、ファンは必死に推しに投票する。投票はスマホごとなので、家族はもちろん友達や知り合いに頼んで皆必死に投票した。 
 
わたしも当然家族や親戚のスマホを総動員させて投票していた。安藤と與那城のふたりが入らなければ意味がないので、票を分け合いながら投票し続けた。最終的にはオタクとは関係ないツイッターでも投票を呼びかけ続けてフォロワーが30人くらい減るなどという事案も発生したが、よなともの美しい顔を見てフォローを外すやつはろくな人間ではないので気にしないことにした。
 
 
最終回まで、安藤はずっとデビュー圏内にいた。
 
一方與那城はデビューギリギリのところをウロウロしていたので、どちらかというとよなとものオタクたちは與那城に重点的に投票していたような気もする。 
 
 
そして2019年12月11日。 
 
 
最終回。
 
 
 無事、與那城くんはギリギリ11位でデビューが決まった。  
 
 
 
だが安藤はデビューできなかった。  
 
 
 
このときのことはあまりにつらくて思い出したくないが、とにかく涙が止まらなくて、そのあと3日間くらいはろくに眠ることもできなかった。
 
ぼーっとしては泣き、風呂で嘘みたいに号泣し、具合がめちゃくちゃ悪かった。 
 
もう二度とふたりが一緒に歌っているところもじゃれあってるところも見られないのかと思ったらマジで死にたかった。 
 
「自分の意志で脱退」とかじゃなくて、ふたりとも「ふたりでデビューしたい」と言っていたのにできなかった、それがつらすぎた。 
 
わたしは結構楽観主義で物事をまじめに考えられない病気なのでふだん落ち込んだりすることがあまりないのだが、この頃は友達と遊んでいるときにいきなり泣き出したりとマジで情緒不安定でやばかったと思う。本当にみんなドン引きさせて申し訳ない。  
 
 
日プが地獄だと言っている理由がこれでおわかりいただけただろう。
 

そう、これぞ地獄の中の地獄、最もつらい日プ無間地獄である!!!!ワアアアアーーーーッッッッッッ!!!!!(発狂)  
 
 
 
そしてここ数年で一番の幸福とここ数年で一番の地獄を一気に味わったわたしは、そのあと完全に抜け殻になった。 
 
 
また何もないつまらない日々の始まりかと思うと最悪だった、そして暇だった。 
 
 
いや與那城くんはデビューしたんだから応援しろよ!と思う自分も勿論いたが、安藤の隣にいない與那城くんを見続けることはできなかった。 
 
なにせわたしはシンメ厨でカップリング厨なのだ。K-POPオタクのときもSUPER JUNIORはシヘ、SHINeeは2min、いつも仲良しふたり組を愛でながらオタクをやってきた。基本的に誰かを単体で推すことのない人間なのである。カップリングじゃなくてもとにかくアイドルのワチャワチャが好きなので、例え推しでもソロ活動になると急に興味がなくなるという心のないオタクである。
 
こんなこと思うなんて酷いと分かりながらも、與那城くんにはデビューを辞退して安藤と共に歩む道を選んでほしいとすら思ってしまっていた。もう無理だった。曲がりなりにも応援していた男の夢の達成を喜べないなんて終わってるしファンでいる資格はない。だからデビューグループのSNSはフォローしなかったし、もちろんファンクラブも入らなかった。  
 
 
抜け殻で暇なまま、2020年になった。 
 
 
暇すぎたので、Snow ManYoutubeでも見ることにした。 
 
実は日プと出会う前の2019年5月、わたしは映画「少年たち」を観に行っていたのである。といっても「なんかトンチキで面白いらしい」という理由だけで観に行ったので出演者はほとんど知らず、本編では最後までジェシーと岩本照の見分けがつかないというていたらくだった。 
 
だが本編後に放送された実演を見て、「あれ、岩本照という人かっこいいな」と思い、その後時々youtubeを見るようになっていたのだ。またテレビに出た際はチェックしていたので、ラウールという新加入した子めちゃくちゃダンスがうまいな~すごいな~くらいには思っていた。 
 
しかしその段階ではそんなにSnow Manにハマることはなく、またその後に日プにハマったこともあって、2019年夏頃からSnow Manのことは忘れかけていた。  
 
 
だが日プも終わったし(いろんな意味で終わった)、暇だし、久々にSnow Manでも見るか…まあそこまでは興味ないけど…と思って見たのがこれだった。
 
  
  
 
そしてあるふたりに目が釘付けになった。  
 
 
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えっっごめん何??????? 
 
 
 
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何してるんや君たち??????
 
 
なんかよく分かんないけどめっちゃ抱きついてるぞどうした????何これ????(血眼)  
 


血眼のまま最近のSnow Manの動画を漁りまくった。たいていなんかよく分かんないけど目黒とラウールがくっついてた。 


目黒とラウールについて検索しまくった。めめラウというらしい。ヤバイ。

 
今までサイトの存在すら知らなかったアイランドTVの動画を見た。

 

 

 

なんか意味わかんないけどめめラウがイチャイチャしてた。

内容がなさすぎて意味わかんないけどただイチャイチャしてた。

 

 

ヤバイ。

 

始まった(確信)

 

 

一気に日プで荒廃した沼地のほとりに花が咲いていくのが分かった。
めめラウに後光が差していた。


そして天使のラウールが羽ばたきながら「沼はここだよ~」と教えてくれた。 

 

 

なぁんだ~~~~沼はここだったんだね~~~~~!!!!!!もっと早く教えてよ~~~~!!!(ダイブ)

 

 

その後Snow Manyoutube動画を一気に全部見た。もちろんすぐにめめラウだけじゃなくて全員のことが大好きになっていた。みんながワチャワチャして仲良くて、逆になんで今までハマらずにいたんだ????というくらいのツボコンテンツだった。
 
ちょうどデビュー前のタイミングだったのでテレビでも毎日のように供給があった。9時間生配信なんか幸せすぎて、こんな日が毎日続いてくれと思った(それはSnow Manがつらすぎるからやめてあげて)。オタクらしく過去のことも全部調べ上げて、ド新規のくせに「デビューできてよかったねえ…」と泣いた。 
 
地獄の亡者となり沼地のヘドロ処理をしていたわたしは、突然Snow Manというごちそうを目の前に出されて「あ、あっしのようなやつがこんな幸せでいいんでやんすか…???」の気持ちだった。
 
 
 
気づいたらよなともショックで受けた心の傷はほぼ治りかけていた。 
 
 
 
しかし人は貪欲である。
 
 
あっという間にSnow Manの動画を全部見終わってしまい、デビューフィーバーも落ち着いた2月の終わり。
 

一気にSnow Manというごちそうを食い尽くしたわたしは、「暇だな…ほかのジャニーズJrのyoutubeでも見るか…別に興味ないけど…」と更に名前も知らないJrの動画を漁ることを思い立つ。もう既にお気づきかと思うが、この「興味ないけど…」がこの世で最も危険な思想である。
 
このときは既にSnow Manにハマって「素顔4」のDVDを買って見ていたので、よく知らないとは言えなんとなくTravis JapanHiHi Jets、美少年、7MEN侍あたりの雰囲気は把握していた。特にTravis Japanは素顔の夢ハリを見てすぐに曲が気に入っていたしダンスがめちゃくちゃうまいことも知っていたので、既にアーティストとしては好印象ではあった(ちなみにわたしは大学時代劇団四季のオタクをやっていたので、夢ハリのミュージカル感が完全にツボだったのだ。もちろん、このときはそのTravis Japanの中に劇団四季出身者がいるとは露ほども知らないのではあるが…)。
 
 
ただ、この段階で私が知っていたのは素顔のパフォーマンスと「少年たち」の宮近海斗のあんまり良くないイメージの役、そして実演の宮近海斗のダンスだけだった。
 
正直ちゃかに対して少年たちのあの役のイメージしかなかったので、最初実演で出てきたとき「え~~こいつひとりで出てくるほど人気あるの?なんか感じ悪いし……」と今ではあり得ない感想を抱いたのだ(まじすまん、ちゃか)。

まあでも実演で踊ってるのを見たら「あー、ダンスがうまいからひとりで出てきたのね」とすぐ納得したくらい、ちゃかちゃんのダンスは初見から段違いではあったんだけどね。 
 
 
で、そのときたまたまyoutubeに上がっていたのが「しめちゃんのヘアアレンジ企画」だった。
 
 
 
まあまだハマってるわけでもなかったからこの企画自体はそのときたいして面白いとは思わなかったけど、名前も知らんオールバック男にめっちゃ目がいってしまった。
 
 
そう、松倉海斗である。
 
 
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「え!?!?こんなイケメンいたの!?」って思った。
正直、全然気づいていなかった。髪がオールバックになったことによって、めちゃくちゃ良い顔が丸出しになったから気づいてしまったのである。外国のアーティストっぽくてかっこいいし、なんかバンギャ時代の魂をゆさぶる顔してる。それまでJr合同企画とか見てても、Snow Manばっかり見てたせいもあるけどまず存在に気づいていなかった。こんなに顔がいいのに。むしろ常にオールバックでいてくれよ、と思った。
 
 
ただわたしは顔で推しを決めることのない人間なので、このときは「わー気づいてなかったけどトラジャってイケメンなんだな~あとしめちゃんはかわいいな~」くらいの感想で終わったと思う。 
 
 
 
そして次に見たのが京都お泊まり回だった。
 
 
 

 

 

川島如恵留というオシャレそうな男が始まってた。

 

 

 
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頭抱えた。始まってんじゃんって思った。トラジャの動画見始めて二本目なのにもう始まってるの見つけちゃった。泣いた。もちろん嬉し泣き。
 
 
ここから動画を漁り始めた。
 
何本かゲーム系の動画を見て、ちゃかがめちゃくちゃ無邪気で可愛すぎる人だということを知った。数ヶ月前の自分「感じ悪い」ってなんや、見る目なさ過ぎやろおまえ。
 
そんな感じでSnow Manとは違い、一気にではなくジワジワとトラジャ沼に足を踏み入れていった。
 
 
そして色々見ていたらいかにも面白そうな企画の動画がアップされた。これが決定打となる。
 
 
 

 

なんかちゃかがほとんど裸だった。

 
 
3歳児なのかな????っていうくらいほとんど裸でうろうろしてた。
 
世界配信なのに。ジャニーズなのに。なんでこんな無防備なの????大丈夫なの????最高すぎるだろ。 
 
 

やばい、かわいすぎる。トラジャかわいすぎる。

 

 
ふたたびの天使降臨である。
まさしくラファエロの絵画の如く裸の天使のちゃかちゃんが、トラジャ沼へと穏やかに導いてくれた。 
 
 
だがまだこのときはちゃかちゃんの無邪気さに心奪われていただけで、松松ってあとから加入したのね~コンビなのかな~?いいね~くらいの軽い認識だったと思う。松倉の顔めちゃくちゃ好きだな~元太もイケメンだな~とか気楽に沼の浅瀬のほうで思っていた。
 

 

するとジャニーズに詳しい友人が「今松松そんな大人になったんだね~。昔の松松しか知らないからな~」とこの写真を突然送ってきた。 

 

 

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かっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっわ(軽率な死)

 

 

泣いた。こんな小さいときから一緒なのかよ。なにこれ。
 
鬼の形相で「松松」を検索しまくった。ヤバイエピソードとヤバイ映像とヤバイ写真がわんさか出てきた。
 
 
SHOCKに松倉だけ出ることになって博多に行ってしまい、元太が「早く帰ってきて、まてねーよ!」ってメールを送ったという話。泣いた。
 
その松倉の舞台を見に行って元太が号泣したという話。泣いた。
 
 
そして「どちらか一方しかトラジャに入れなかったら入らなかった」「絶対に松松ふたりは離れないでやっていくと決めている」という話。
 
泣いた。
 
 
 
ここにあったんだ、ユートピア

「自分だけの夢より、お互いが一緒にいられることを最優先の夢とする」なんてふたりが実在したんだ。
 
 
 
しかもコミュ力おばけで松倉のこと大好きワンコな年下と、繊細で人見知りだけど元太にはめっちゃ心許しててなんなら時々当たりが強いいじられ奇人お兄ちゃん、ってなんだ?オタクの妄想か????オタクが死ぬときに見る夢か??
 
そして例の川島如恵留という青学卒インテリがオタクと同じテンションで松松を見ていることを知って更にオタクの妄想か??となった。自分と同じカップリングを推しているやつがメンバーにいるグループとか前代未聞過ぎて意味が分からない。すごい。やっぱり川島如恵留始まってた。ていうか川島如恵留つよ。元ヤングシンバで青学出て宅建持ってて英語ペラペラで手話できてバク転30回できて推しカプと同じグループにいるイケメン川島如恵留つよ。生まれ変わったら川島如恵留になりてえ。
 
更にリアコなしーくんと小悪魔なしめちゃんのしめしずコンビもめちゃくちゃ可愛いし、のえさんとしめちゃんは少女漫画的ビジュアルで美しいし、最高の要素が多すぎる。なにこれ、どう考えても天国過ぎない????
 
 
知れば知るほどトラジャは全てが最高だったし、Snow Manと同じく箱推しするしかなかった。特に松倉は顔も体型も奇人な性格も不憫なキャラも歌もダンスも松松という最強シンメがあることも、全部がツボだった。今までの推しはだいたいそのキャラクターが好きだったけど、松倉はすべてが好きすぎた。まさしく奇跡の存在だった。
 
 
トラジャのことを好きになってから観る「素顔4」は180度違う世界だった。
スノストのデビューにのえさんが泣いていた理由をやっと知って、また泣いた。
 
 
推しがデビューできなくて地獄を味わったのに、またデビューできないグループを好きになってしまったなんてどんな皮肉?とも思ったが、でも今度は絶対大丈夫。絶対トラジャはデビューするし、松松は離れ離れにならない。むしろデビューという未来に向かって一番輝いてる彼らに今出会えて最高の気持ちだ。
 
 
少し前まであんな地獄にいたのに、
地獄で亡者として沼のヘドロ処理してたのに、
めめラウが垂らしてくれた蜘蛛の糸を伝ってきたらこんな天国が待ってるなんて………ほんと、生きてて良かった!!!!!!!!! 
 
 
もうすっかりわたしは元気だった。なんならここ数年で一番元気だった。
 
 
2019年末にキレながら「日プも終わったし2020年ってなんか楽しいことあるんか????」とつぶやいていたのだが、このときの自分に教えてあげたい。めちゃくちゃ最高の沼、いや天国が待ってるよ、と。 
 
 
そんな感じでわたしはSnow ManTravis Japanに命を救ってもらった。本当にありがたい。
もちろん、彼らに出会うきっかけとなったよなともにも感謝したい。 
 
 
もし今なんらかの地獄で苦しんでる亡者がいたら是非この天国を覗いてみてほしい。すぐに裸の天使ちゃかちゃんがあなたを幸せな世界へと誘うであろう。