「あなたの沼はどこから?」オタク20年史~V系、K-POP、演劇、時代劇、そしてジャニーズへ~

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先日K-POPグループSuper Junior(SJ)のオタク友達に「元バンギャなんだっけ?」って聞かれて「そうだよ~」と答えたんだけど、スノトラ沼落ち記事でもちょっと触れたようにK-POPの前にハマってたのは劇団四季だし、その前は時代劇だし、元○○オタクって言ったら自分は何になるんだ?と思い、過去のSNSを洗いまくって年表を作成してみた。

 

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途中で仮面ライダーとかアンパンマン(!?)とか突発的にハマったものは色々あった気がするけど、とりあえず「人間」で「それなりに金を出した」となるとこのあたり。 

 

最古でガッツリ好きだったのは大食いファイターの小林尊だったと思う。彼の初登場回から追ってて、当時あったファンサイトで尊ファンと交流したりしていた。ま、尊には金を積んではいないんだけど一番古い推しなので一応入れておく。

 

次にHYDEからのラルク、これは多分最も長く好きだった推しだと思う。最後に行ったライブが2014年の国立競技場だったので2014年まで、とした。ラルクのライブは関東で開催される際は必ず行ってたんだけど、途中でアイドルにハマったせいで「HYDE踊らないくせにチケット高えな」という超理不尽な理由で行かなくなった。ひどい。

 

HYDEからの自然な流れで中学生時代はPENICILLINからV系にもハマった。PENICILLINは正直世代ではないのだがなぜか家にCDがあったので…。

思春期にハマったV系はやっぱり自分のオタクとしての根幹を成しており、マインドは今でもバンギャである。元バンギャの女は信頼できるしすぐに仲良くなれる気がしている。特に好きだったのはPENICILLIN、Mana様(マリス、モワディスモワ)、蜉蝣、ヴィドールドレミ團人格ラヂオ、Psycho le chemu、犬神サーカス団、雅…などなど。(だから雅とトラジャのコラボめちゃ楽しみ)

現場にちゃんとコンスタントに通ってたのは2005年くらいまでだけど、曲はK-POPにハマる前までは聴いていたような。最後に行ったライブは2009年の仙台貨物解散ライブだったらしいです。解散するっていうので上がってたけど慌てて行ったんだよな。結局あいつら解散してないけど。

V系は加齢と共にシャウトとか強い音楽を聴くと耳が疲れるようになり、自然と完全に上がった(つら)。だから20歳以上でバンギャを熱心に続けている人を見るとめっちゃ耳が若いな~と思ってしまう。

 

割と意味不明だがV系の次にハマったのが時代劇である。これは前回の記事にも書いたが、大好きな京本政樹さんの必殺仕事人を筆頭に毎日毎日時代劇を見続けた。これもかかったお金は時代劇専門チャンネルの契約料くらいだが、まあまあ長く浸かっていた沼なので入れておこう。

 

次が劇団四季。たぶんこれが最も金のかかった沼である(遠征費はノーカンで)。なんといっても劇団四季は千秋楽が来ない限り、毎日公演が行われている沼だ。そしてS席は8800円。おそろしい。俳優のオタクをやっていたので、毎週月曜日に発表されるキャスト変更をチェックしてはチケットを買い足していた。マチネにCATS、ソワレに55stepsとか一日でキメてた。

一番通っていたCATSが千秋楽を迎えて五反田から横浜に移って通いにくくなり、更に推していた中国人の俳優たちが帰国してしまったことで自然に沼は乾いた(何故か推しが全員中国人だった)。一番好きだった江帆という俳優に関しては今でも時々検索してしまうけど、中国で一体何をしているのかも不明。めっっっちゃ可愛かったんだよなあ……

 

続いてCATSと入れ替わるようにK-POPの沼が押し寄せた。

これは今はなき上野の韓国料理屋でたまたまSuper Juniorの番組が流れており、イケメン(ドンへ)がイケメン(ハンギョン)にうしろからずっと抱きついてて、「!??!???!」ってなって一瞬でSJ沼に落ちた。完全にSnow Manめめラウ沼落ちと同じやんけ。

たまたま大学にK-POPに詳しい友達がいて、沼落ちしたことを伝えるとSJのメンバーがトランプを口移しで移していくゲームとかメンバー自作自演のBLドラマ(いやまじでなんやねんそれ)とかの動画を教えてくれて、当然わたしのような腐った人間はドハマりしていった。

ドンヘペン(註:ペンとは韓国語でファンの意)から入りシヘペンとなり、気づいたらシウォンことガチさんペンになってて毎日ガチさんのことを透視して暮らしていた。意味が分からないと思うがマジで透視してた。

そして透視したガチさんの絵を描いてカレンダー作って売ったりしてた。ガチさんカレンダー買ってくれた人達、元気かなぁ。わたしはこんな感じで元気です。何も成長してません。

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SJペン時代は思い出が多すぎるしいまだに仲良くしているのもSJペンばっかりだから語り出したらキリがないけど、SJに出会えたのは本当にオタク人生一番の財産だったなあと思います。

 

そしてSJから入って、SHINee、2NE1、T-ARAを中心にK-POP全般のオタクとなる。2010年前後のK-POPの曲なら全部知ってるんじゃないかな?サビがかかればたいていの曲は踊れると思う。ユキスや2PMやMBLAQのハイタッチなど色々行ったりした。

2014年くらいからK-POPは新人が増えすぎてわけがわからなくなり、またイケメンが増えすぎて見分けがつかなくなったこともあって(インピニみたいな顔のアイドルって最近いなくなりましたよね…)、次第にSHINeeのライブに通うだけ程度のオタクとなっていった。あとそもそも好きなグループが活動休止とか解散とかしてどんどんなくなるっていうね…K-POPアイドルは寿命が短いのよ。最後に行ったライブは出戻りひやかし(?)で行った2018&2019のSJを除けば、2016年のSHINee新潟公演。音楽としては今でもK-POPというジャンルが一番好きで聴くけど、基本的には古い曲を懐かしがって聴く懐古厨である。

 

そして2014年にSJペンの友達に誘われて大衆演劇という未知すぎる沼に沼落ち。大衆演劇っていうのは大衆向けの安い歌舞伎みたいなもんだと思ってくれればいいんだけど(梅沢富美男とか早乙女太一とかのやつね)、時代劇オタクだったのでこれにハマるのは容易だった。

大衆演劇はだいたい1ヶ月単位で全国の劇場を回るので、しっかり通えるのは基本的に劇団が近くの劇場に来ている1ヶ月間だけである。しかもお芝居と舞踊ショーで計3時間の公演が、1600円~2000円程度というお手ごろ価格。「劇団四季1回分の値段で4回も見られる!?実質タダじゃん!!」というオタクのガバガバ発想で、鬼のように十条の篠原演芸場という大衆演劇の劇場に通った。

しかしスノトラ沼落ちブログにも書いたが、役者との距離が近すぎたりファン同士のいざこざやファンと役者のいざこざまで発生してるのが見えてカオスだったのですぐに上がった。役者と親密になるのマジ勘弁なんだが、大衆演劇は送り出しで握手&写真撮影があるので一回行けば覚えられてしまうのである。覚えられたくはないが一緒に写真は撮りたいというねじれたオタクの欲望。

ちなみに大衆演劇オタクやってて一番笑った思い出は、なぜか舞踊ショーでSuper JuniorのSUPER MANという曲が使われてたこと。しかもSJのシンドンというデブのメンバーが「ネガシンドン!(俺がシンドンだ!)」っていうセリフのところで劇団の座長がバーーン!て飛び出してきてクソ笑った。それデブの自己紹介なんだが!?となった。

Super Juniorを知らない人はこれを読んで「え!?K-POPのアイドルなのにデブって何!?」と思うかも知れないが、Super Juniorには最盛期で3人デブがいた。しかしなんやかんやで2人のデブは今いなくなったので、残ってるデブがそのシンドンである。ちなみに1人のデブ(彼は元々めちゃくちゃ可愛かったのに途中でいきなりデブになった)は結婚して辞めたわけではないがなんとなくいなくなり、もう1人のデブ(ゴリラ)は飲酒運転、事故、暴行など色んな事案を起こして脱退した。まさにゴリラ。わたしはゴリラもすごく好きだったんだけど、結局一度も生で見ないまま脱退して笑う。SJはそういうところ含めなんか全体的にヤバいアイドルである。

 

そして数年の時を経て、突然のトラジャとスノ沼。友人各位に死ぬほど「あんたがジャニーズにハマるとは思わなかった」「ジャニーズだけはないと思ってた」と言われたんだけど、まぁそれなりにニッチな沼ばっかり転々としてきたからかな…??自分的には元々Hey! Say! JUMPが普通に好きだったし、そんなに違和感はないんだが……そりゃスノトラにはガチさんやゴリラみたいな刺激はないですからね、いやトラジャにいてたまるかよあんな奴ら(だが目黒には若干のガチさんみを感じています)(あと別ベクトルだけど川島如恵留もある意味刺激なので好きです)

 

てな感じで、ざっくり言うとわたしはまぁ元いろいろなジャンルのオタクです。

でも特にバンギャっていうのはある程度アレな人間が集まってる世界だと思うので、なるべく「元バンギャです!(なのでおかしなことを言うかも知れません)」的な感じで自分の出自をわかりやすく伝えるワードとして使っている。

ちなみにSJペンっていうのもかなりアレな人間が集まってる集合体なので、「SJペンです!(だからアレな人間です)」と先に言っておけばSJペン同士ならお互い謎の信頼感が生まれる。と、思う。

つまり「バンギャ」「SJペン」は一種の合い言葉なのだ。何も知らない人が聞いても「ビジュアル系好きだったんだね~」「スーパージュニアか~私もK-POP好きだよ~」という感想しかなくても、バンギャ同士、SJペン同士は「おまえもそのアレな沼から来たのか。なら腹を割ってアレな話ができるな」という確認になるのである(私見です)。

だから私は今後も元バンギャ、元SJペンという一言でわかりやすく自分の人間性というものを伝えていき、その秘密の合い言葉で同士を探していきたい。特にジャニーズという大沼においてアレな人間は少数派であろうから…。